入院して最後のクールをうけてきました。
いろいろ考えさせられるできごとがあり、
いったいどこから書いていいのやら。
いつか書いていた、
人をパシリにしようとしていたご婦人(仮にAさん)と
今回はいっしょの部屋にならなくてよかったと喜んでいた。
けれど、今回同部屋の人(仮にBさん)は思いのほか重病人で
Bさんは治療を受けてるけど、半ばあきらめているという面持ちで、
私のほうもとても気をつかった。
へたな励ましはいけないのだとはわかってはいたが、
つい、励まさずにはいられなかった。
家族の人がいない時は、
動ける私がなんとか役にたってあげたかった。
それを時々、となりの病室のAさんに見られ、
てこでもAさんのパシリにはならなかった私の言動に
Aさんは、ひどく驚いていたようだった。
まずAさんのことから書くと
最後の夜、一応挨拶に隣の部屋のAさんの病室へいった。
「あす、退院だから」と。
Aさん「もう、病院へは来なくていいの?」
私「今度から外来」
Aさん「もう入院しなくていいのね?」
私「腫瘍が大きくならなければね、
大きくなったら、、また入院して治療だけど」
Aさん「もう二度ときたらだめよ、病院には!
わかった?絶対きたらだめよ!」
私はびっくりした。いつモ高飛車だったAさんから
こんな言葉をはじめてきいた。
私「うん、でも治らないといわれてるからね、
今度の薬も、2年もったらいいかなって思ってる」
そういってふとAさんの顔を見ると
目を真っ赤にして、じっと私の顔をみていた。
もう、驚いたのなんのって・・。
そのまま部屋をでて
あんなにAさんのこと、私は嫌がっていたのだけれど、
Aさんなりにいい人だなあと改めて思ったりした。
以前、パシリをしない私に、Aさんが時々いやみをいったりした時には、
もう腹がたって、腹がたって、
話しかけられても答えないようにしようかな、とか
私も考えたりしていたけど、
細々とでも関係を続けていて、よかったとそう思った。
そんなAさんの一面をみることができたのだから・・。
でも翌日
Aさんに挨拶もせずに、私は黙って退院したから
きっと今頃、Aさんのことだから、
「挨拶にも来なかった」と腹をたてていることだろう(笑
Bさんについては
また次の時に・・。
私はBさんを傷つけたかもしれない、と
そのことがすごく心にひっかかったまま
退院してしまったけれど。
いつかテレビで誰かが
「人は病気になって、はじめて人として歩みだす」と言っていたけれど、
病院の世界は、たいへんな世界だ。
こんな世界は、知らなければ知らずにいたほうがいい。
一生、知らなければ知らないままで過ごせるほうがいいに決まっている。