このあいだ、TVを見ていた。
「知るを楽しむ」
これ、けっこうおもしろい。
それを語る、その人の人間性がよくあらわれるからだ。
再放送だったが、
宮嶋さんという有名なカメラマンが、
南極探検家・白瀬ノブのことを、熱く語っていた。
白瀬隊長のことより、
私は、宮嶋カメラマンのほうが、おもしろいとそう思った。
実に真面目に語っていた宮嶋カメラマンには申し訳ない話だが、
私は、ずっとわらいっぱなしだったのだ。
イラク戦争で
イラクにいったそうである。
この宮嶋さんは、「行きたい!」と思ったら
即実行しないと気がすまない、まっすぐな人のようなのだ。
目が、どうも、松岡修造っぽい。
カメラマンというのは、
「死んでもカメラを離さない」とよく言われる。
ところが、この宮嶋カメラマンは
実にあっけらかんとこう言った。
「近くに爆弾が落ちた時、
死にもしないのに、
ぼくはカメラを捨てて、逃げていた」
私は大笑いした。
ごめん、とテレビに向かってあやまりながら、
(いや、生死をかけた現場だとは重々承知で)
大笑いした。
その語り口が、本当にあっけらかんとして、
自分で自分にびっくりしたような
素直な感想だったからだ。
それから、
「宮嶋」の前に、「不肖・宮嶋」になったのだそうだ。
宮嶋カメラマンは、
テレビの中でも、「不肖」「不肖」とくりかえす。
悪いと思ったが、
もうずっと笑いっぱなしだった。
くせのある人かもしれないが、とても無邪気でまっすぐで
きっと「不肖・宮嶋」さんという人は
人に愛されるタイプだろうとそう思う。
ただし、嫁さんになる人は
たいへんだろうな、と、そう思う。
- 不肖・宮嶋 死んでも
カメラを離しません
/宮嶋 茂樹
- ¥590 Amazon.co.jp
不肖・宮嶋inイラク―
死んでもないのに、
カメラを離してしまいました。
/宮嶋 茂樹
¥1,980 Amazon.co.jp