幸福な10秒間

 

数日前に、ほんの10秒くらいだけど。

甘い安堵感の中にいる自分に気がついた。

夕方17時頃だったかな。

長男が3日間高熱と胃腸炎で寝込み、すっかり痩せてしまい、めちゃくちゃ心配していた。

でも、少し快方が見られ始め、ホッとした夕方の微睡の中だった。

 

ぼんやり長男を眺めながら、ただただ、安心感の甘い感覚のなかにいることに気がついた。

久しぶりの感覚だった。

はるか昔、幼少期に感じた記憶の中にこれと似た感覚があったっけ。

 

最近のぼくは、「今」にとどまれなかった。

ついつい先のことばかり考えていた。

風呂入れなくちゃ、洗濯物畳んで、とか、明日の予定まで考えたり。

メール返さないと、とか。

ブログ、写真と動画編集、instaアップとか。

ついついタスクやノルマで頭の中がいっぱいで。

変な焦燥感や自己卑下の感覚を味わい...

 

ついには、過去の失敗や辛かった経験、嫌な出来事を思い出しては、

「あー俺ってなんでついてないんだろう?」なんて思う始末。

 

これが最近のぼくだった。

 

子どもの体調不良を通して、

この予定やタスクの全てが吹き飛んだ。

ただただ、子どもの快復を願い、看病していた。

その1点のみ。

健康の有り難さに気がついた。

そのことを教えてくれるために、息子は辛い思いをしてくれたのかもしれない。

 

「健康以上に幸せな状態はない!」

 

これがぼくの全細胞に沁みわたった。

 

物事はシンプルだった。

小難しくして複雑にしていたのは、ぼくの思考癖だったんだ。

 

ただ、今、健康で過ごせている。

それだけでいい。

それが最も幸せなことだったんだ。

 

何か達成したり、フォロワーが増えたり、評価されないと喜べないと思っていたけど。

何も達成してなくとも、フォロワーがいなくとも、評価されなくとも幸せ!!!

 

むしろ、それを感じられたら、無敵だよね。

 

環境が揃えば幸せなんではなく、もうすでに今この瞬間幸せだと感じられる感性を求めていきたいな。