ポジティブホリデー
今実は東京新聞で連載させてもらっています
過去の記事ですがブログに転載したいと思います
暇つぶしに是非ご一読ください
2017年7月「ポジティブホリデー」
この間タクシーに乗った時ドライバーさんがナスカの地上絵の絵ハガキをくれました。
「年に一回大きな休みをもらいその年の貯金を全部使って妻と旅行するんです。これはその時に私が撮ったものなんです。良かったらどうぞ」
豪華客船に乗ったりピラミッドに登った大変さをとても嬉しそうに話してくれました。
すごく素敵な休みとお金の使い方ですよね。
僕(芸人)にとって休みは2種類あります。
自分から事務所にお願いして休みをとる「積極的休日」(ポジティブホリデー)と
オファーがどこからも来なくて休みになる「消極的休日」(ネガテイブホリデー)です。
芸人同士で話をしていると
休み=仕事がない=かわいそう
5連休=5日連続オファーがない=こんちくしょう。
こんな展開になる事が多いです。
休み=ネガテイブホリデーという考え方の方が根強いでような気がします。
一発屋が集まる飲み会一発屋会では休みの話はタブーの雰囲気すらあります。
僕の休みへの意識が変わり始めたのは実は4年前。外国人の友人とルームシェアを始めた時です。 彼はよく休みをとって(ポジティブホリデー)実家のニューヨークに帰ったりバーベキューしたり。
一方僕は休みはもっぱらネガテイブホリデー(オファーがない)ばかりで常に焦っていました。ストレスも相当溜まっていたのかお酒を飲むと記憶を失くし夢遊病のように家を歩き回っていた時期もありました。
そこで思い切って初めての夏休みを事務所にお願いしました。初めてのポジティブホリデーです。そして彼の故郷であるニューヨークについて行き1週間一緒に過ごしました。
ものすっごく楽しかったです。
休みたいなーと思いながら働くよりも次休むために一生懸命働く!そのスタイルがどうやら自分には合っているようです。
自分で休みを選ぶ。
ポジティブホリデーをとって妻と旅行する。それを絵葉書にしていつかあのドライバーさんに渡せたら素敵な事だ