湯ヶ島温泉 落合楼村上① 建物・部屋〈2本の川が落ち合う地に、至高のホスピタリティ〉 | いろいろアウトな日々

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ただ、一さいは過ぎて行きます。

 
2019年のお話です。
 
はい、それでは今日もまた
2019年3月26日(火)~3月28日(木)
2泊3日「伊豆 湯ヶ島・伊東・熱海」
温泉旅行シリーズ、
続きを進めていきます。
 
先客と後客ジジイのご厚意に触れた
メジャーな秘湯?『世古の大湯』に
入った後は、早くもこの日
2019年3月26日に宿泊する宿へ。
 
世古の大湯からすぐ近く、
来た道を少し戻ったところにある
その旅館とは……
 
 
 

伊豆天城湯ヶ島温泉
『落合楼村上』です。
 
15時のチェックインなんですが
5分前に少しフライング気味に到着。
 
 
 
落合楼村上と言えば、
伊豆ではかなり有名な、
温泉好きの間でも評判の高い
高級旅館だそうですね。
 
明治7年(1874年)創業で
かつては「眠雲閣」の名で栄え、
本谷川と猫越川が落ち合う景色を見た
幕末の幕臣・山岡鉄舟が
「川の落ち合う落合楼」と名付けたとか。

 

その後、経営不振で
一時は閉鎖になったそうなんですが、
平成14年(2002年)
現在のオーナーである村上さんにより
再スタートしたことで
「落合楼村上」となったそうです。
 
北原白秋、田山花袋、島崎藤村、
川端康成、梶井基次郎など、
数多くの文人墨客に愛された宿。
 
木造建築の9割が
国有形文化財に登録されている、
日本の伝統建築が息づく宿。
 
いやね。
 
そんな格式の高い高級旅館に
俺のようなチンピラの貧乏人が
泊まってもいいもんだろうか、
とも思ったんだけれども。
 
オカンがもう高齢なわけですよ、
あと何回いっしょに
旅行に行けるかわからない。
 
いつも泊まっている安モンの
ビジネスホテルばかりではなく、
(いや、これからも泊まるけど笑)
思い出に残るような旅館にも
泊まっておきたいな、などと
心境の変化が出てきたわけです。
 
でさ。
 
もう先に書いちゃうけども、
この落合楼村上は
建物も食事も素晴らしかった。
 
いや、これまで僕は
こんな高い旅館に
泊まったことがないので、
比べることはできないけども。
 
建築については
まるでトンチンカンなんだが、
それでも旅館全体に
気品のようなものが漂っているのは
何となくわかる。
 
夕食についてはまた後日書きます。
 
でもね。
 
落合楼村上の
ほんとうにすごいところ、
ほんとうに素晴らしいところは、
仲居さんはじめ宿の方々の
やわらかいようなやさしさにある、と
心からそう思ったんだよ、俺は。
 
俺はさ、
ブログネタのためもあって
アホみたいに
何でもかんでも質問するわけよ、
それに嫌な顔ひとつせず
丁寧に応えてくださって。
 
わからないことはいったん保留して
わかる方に聞いて回ってくれて、
こっちがもう質問したことすら
忘れているのに、
ちゃんと後で教えてくださる。
 
なんちゅうか、
接し方、話し方、応え方の全てが
その時々の「最適解」なんですよ。
 
人をもてなすということ、
ホスピタリティのほんとうの意味は
こういうことなんだな、と
初めて知ったような気がしました。
 
感心した。感動しました。
 
ぶっちゃけ、
「楽天トラベル」で
いちばん安いプランを選んで、
1人36,720円のプランでした。
 
お酒とお土産代を入れて
1人4万円ちょっとになりました。
(ワリカンですよ笑)
 
それでもなお。
 
チェックアウトして車に乗った瞬間、
オカンが言ったんです、
「ここはまた来たい。来年も来たい」
と。
 
僕も同じ気持ちでした。
温泉関係なくここはまた泊まりたい。
 
4万円でも安い、と言いますか、
それ以上の値打ちがある、
ほんとにそう思える宿でした。
 
はい、じゃあ、
以下のことは落合楼村上の
「本質」ではないかも知れないけれど、
撮ってきた写メを貼っていきます。
 
あ、
俺がアホみたいに質問して
それに応えていただいたことも
ところどころに
書き添えていきますね。
 
ちなみに写メの掲載順は
撮った順ではありません。
 
 
 
前庭。
 
この日はちょうど庭師の方が
お手入れをされていました。
 
像は「マンドリンを弾く少女」
というそうです。
 
以前、村上さんは
伊東で旅館をやられていたそうで
そこからいっしょに連れて来た
伊東の作家の作品だそうです。
 
 
 
玄関入ったところ。
圧倒されちゃいました(笑)。
 
和のオーセンティック落ち着きと
モダンな洗練性が融合した
センスの良さが感じられますよね。
 
館内のところどころに
能面が飾られているんですが、
これらは全て地元の面打ち師による
オリジナル作品だそうです。
 
 
 
ロビーです。
 
 
 
ウェルカムドリンクは
梅ジュース。
 
喉が乾いていたので
さっぱりとおいしかった。
 
 
 
見えないかもですが、
一応、配置図を載せておきます。
 
 
 
空中廊下のような
川の上のロビー「ほたる橋」。
 
右側の窓からは……
 
 
 
「落合楼」の名前の由来になった
本谷川(左)と猫越川(右)が落ち合う
渓谷美を眺めることができます。
 
理屈抜きに美しく、
迫力のある風景でしたよ。
 
 
 
写メ右の扉の奥はラウンジ。
ラウンジは後日ご紹介します。
 
で、写メ左の階段を
降りていきますと……
 
 
 
 
温泉卓球(笑)。
 
 
 
卓球場奥のこの出口を
出て行きますと……
 
 
 
川の上の吊り橋に行けるんです。
 
ここはちょうど
本谷川と猫越川が合流して
1本の川になった狩野川の始点であり、
かつての文豪が訪れたり
映画のロケ地としても使われた
場所だそうです。
 
 
 
ん?
橋の右側に何かあるぞ?
 
 
 

なんじゃこれ???
 
 
 
「東京発電株式会社」
と書いてありました。
 
 
 
※画像はネットより拝借
 
後で教えていただいたのですが、
この橋の下にマイクロ水車があって
川の流れを使って発電し、
落合楼村上の電力を
全てまかなっているとか。
 
余った電力は東京発電に
買い取ってもらっているそうです。
(間違っていたらすみません)
 
 
 
せっかくなんで橋を渡るよー。
 
 
 
 
橋の上からの風景。
 
下の写メで見えているのが
先ほどご紹介した
川の上のロビーですね。
 
あの先で本谷川と猫越川が落ち合い、
狩野川と名前を変えるわけです。
 
でさ。
 
実は僕はこの吊り橋の場所が
よくわからなかったわけよ。
 
宿の方にお尋ねしたら
ラウンジの階段のところから
ずっと連れ添うようにして
案内してくださって。
 
もう橋のところまで来たのに
それでもまだ僕の傍を離れない。
 
僕が「???」と思っていると
「(僕を入れて)写真撮りましょうか?」
と言ってくださったんです。
 
あー、なるほどね、
でも、俺には
そんな記念写真みたいな
趣味はなくて(苦笑)。
 
丁重にお断りしますと、
今度は卓球場の出入り口のところで
僕が帰ってくるのを待ってるんです。
 
ちゅか、
その辺でうろちょろされると
写メ撮るのにジャマ!(爆)
 
「すみませーん、
写真撮りたいんですよ~」と言うと、
ようやく「はっ」として
建物内に入っていかれましたが、
まあ何だ、何が言いたいかというと
万事がそういうふうに
丁寧に対応してくださるわけです。
 
 
 

 
 
売店関係。
 
いただいたシートによると
「落合楼オリジナルの飴小函をはじめ、
作家作品など、ここにしかない
ちょっとお洒落な和小物
伊豆ならではの逸品などを
ご用意しております」
とのこと。
 
僕には縁がなさそうでしたので
入ってはいませんが(苦笑)。
 
はい、じゃあ、以下、
僕が説明不能な館内の写メを
だーっと貼っていきますので、
まあ雰囲気だけでも見てください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
終わり。
 
 
 
ここからは泊まったお部屋ね。

僕らが泊まったのは「楓」という部屋で
露天風呂や内湯につながる通路の
すぐ横にありました。
 
まあ本来なら位置的には
あまりよくないかも知れませんね、
安いプランだからしゃあない(笑)。
 
ただ、
誰よりも早く風呂に行きたい俺(笑)や、
足の悪いオカンにとっては
むしろ最高とも言える場所の部屋で。
 
それに部屋の中にいても
外を通る足音などは聞こえず、
ずっと静謐が保たれていましたよ。
 
 
 
部屋に入るとまず
テーブルと椅子のスペースがあって。
 
これはよかったね。
 
僕もオカンも椅子に座る方が楽なので、
寝ているとき以外のほとんどの時間を
ここに座って過ごしました。
 
ゆうて、
この日は夜勤明けで
一睡もせずに来ましたので、
夕食を食べ、ちょっとお酒も飲んだら
すぐに寝ちゃったけども(笑)
 
 
 
ベッドルーム。
 
個人的には
布団よりベッドが楽です。
 
 
 
 
ほとんど使わなかった和室。
 
 
 
和室の窓の外の風景。
 
実はここ、
また後日記事で出てきますが、
露天風呂への通り道なんです。
 
 
 
 
部屋にあったお菓子は
落合楼オリジナル?の
どら焼きでした。
 
 
 
普通においしかったです。
お土産に買って帰りました。
 
 
 
冷蔵庫の中に「天城の水」。
 
 
 
シャワートイレ。
 
 
 
洗面台。
 
 
 
 
入っていませんが
部屋の浴槽は木製でした。
 
 
結局ね、落合楼村上の良さは
写真に写らないところ、
文章にならないところにこそ
あるのだと思います。
 
柄にもないことを言えば、
それは「心」や「気配」のようなもの、
「愛」に近いもの。
 
まあそんなこと言ってても
記事にはならんので、
写メ載せて駄文書くけどね!(爆)
 
次は「貸切露天風呂」だよ、
お楽しみに~。