秋山郷温泉巡り① 逆巻温泉 川津屋〈200年以上前から湧く洞窟風呂〉@新潟県中魚沼郡津南町 | いろいろアウトな日々

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ただ、一さいは過ぎて行きます。

 
2018年のお話です。
 
はい、それでは今日もまた
2018年10月11日~12日
2泊2日?「長野・渋温泉」シリーズの
続きを進めていきます。
 
「金具屋源泉見学ツアー」終了後、
『歴史の宿金具屋』をチェックアウトして
「渋温泉」を離脱。
 
「長野・渋温泉」旅行の2日目、
2018年10月12日の目的は
「秋山郷温泉巡り」です。
 
【秋山郷について】

秋山郷(あきやまごう)は、苗場山と鳥甲山に挟まれた細長い道筋、国道405号沿いに点在する12の集落の総称です。秋山郷を訪れるには、無雪期(6月から11月上旬)では、津南町方面から入るルートと志賀高原(野沢温泉)方面から入るルートがあります。有雪期(11月中旬から5月末)には、山岳地帯は雪で交通が遮断されるため、津南方面からのみのルートに限定されます。また、志賀高原ルートは公共交通機関がないため、自家用車などの車(大型バスは不可)での移動に限定されます。

(「栄村秋山郷観光協会」HPより)

 

秋山郷は、

「日本の秘境100選」のひとつでもあり、

交通・通信が不便な、言ってみれば

「陸の孤島」のような場所。

平家の落人伝説も残る。

(僕ぺディアより)

 

でね。

 

この秋山郷は

温泉郷としても有名でして。

 

主だったところでは

「逆巻」、「小赤沢」、「屋敷」、「上野原」、

「栃川」、「和山」、「切明」の

7つの温泉が点在しているんです。

(厳密にはもっとあるかも知れません。

間違っていたらごめんなさい。)

 

でさ。

 

旅行2日目は1日かけて

これら7つの温泉を完全制覇してやろう、

と目論んだわけ。

 

てなわけで、

まず最初にやって来ましたのは……

 

 

 

「秋山郷の入口」とも言える場所にある
『逆巻温泉 川津屋』。
 
緑深い森の木々に囲まれた
秘境感たっぷりの一軒宿です。
 
「逆巻」と書いて
「さかさまき」と読みます。
 
この日巡る予定の秋山郷の温泉では
こちらの川津屋だけが
新潟県アドレスとなります。
 
 
 
いや、実はね。
 
僕の思惑としては
まず秋山郷の最奥部
(最も南下した場所)まで行き、
そこから戻るようにして
順に温泉巡りをしよう、
と考えていたんですが。
 
この川津屋のお風呂は
要予約の貸切なんですよ、
帰りに寄るとなると
時間的に間に合わなくなる。
 
なので、
金具屋からいうと
いちばん近いこの川津屋に
まずは訪問したというわけです。
 
 
 
受付です。
 
「日本秘湯を守る会」の
掲示がありますね。
 
あ、あと、川津屋といえば
作家の吉川英治が長期滞在して
「新・平家物語」を執筆した宿としても
有名だそうですよ。
 
 
 
入浴料は800円。
 
貸切にしては
安いんじゃないですかね?
 
日帰り入浴時間は
10時~15時だったと思います。
(要確認)
 
 
 
そう!
「洞窟風呂」ね!
 
川津屋の名物と言えば
こちらの洞窟風呂なんです。
 
僕は11時半の予約でしたが、
ほら、ほら、ほら、
壁の時計が11時31分を
指しているでしょう?
 
セーフ???(笑)
 
金具屋から約70kmの下道を
光の速さでぶっ飛ばしたんですが、
到着したのは11時28分でした、
いやー、マジでギリだった!(爆)
 
 
 
貸切ですので
この「家族入浴中」の札を
裏返して入室します。
 
 
 
前室のようなスペースには
椅子や洗面台がありました。
 
 
 
また後ほど出てきますが、
この洞窟風呂の源泉湧出場所が
ちょっと変わってるんですよねー。
 
 
 
加水・循環・消毒などはありません。
 
厳冬期には加温されるらしいのですが、
女将さんに確認したところ
この日は加温もしていないとのことで
100%源泉かけ流し状態で
入浴することができました。
 
 
 
 
源泉名:逆巻温泉 蛇の湯
泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
    (低張性弱アルカリ性温泉)
泉温:39.0℃
pH値:8.0
 
 
 
さあ、行きますよ!
 
入口には
岩がゲート状に配されています。
 
洞窟探検ムードを高めてくれる
ワクワクするような演出ですね!
 
 
 
岩のゲートをくぐった先に脱衣場。
 
 
 
この扉の向こうが洞窟風呂です。
 
 
 

おおお!
まさに洞窟風呂ですね!
 
浴室は岩山をくり抜いて
つくられているとか。
 
 
 
吉川英治がこの湯につかり
「新・平家物語」の構想を練ったことから
『めいそうの湯』とも呼ばれているとか。
 
 
 
壁と天井は
天然の岩盤そのもの。
 
崩れてこないように
コンクリートとモルタルで
固められています。
 
あ、あと、
写メ真ん中あたりに
ぼうっと光っている
光を覚えて置いてください。
 
湯口は写メ真ん中ちょい右の
浴槽右奥コーナーにあります。
 
青いコップが置いてあるのが
おわかりでしょうか?
 
 
 
シャワー&カランは2基。
アメニティ類もありました。
 
 
 
はい、これが
先ほど覚えておいてくださいと書いた、
浴槽奥の光です。
 
灯篭(とうろう)ですね。
 
神秘的で幻想的な
雰囲気さえ漂っています。
 
灯篭の下は
池のようになっていますが……
 
 
 
実はこの灯篭の
さらに奥の岩の割れ目から
源泉が自然湧出しているんだそうです。
 
何でもこの源泉は
200年以上前からこんこんと湧き続け、
その間、こちらのご家族ですら
誰も手を加えていないとか。
 
 
 
湯口。
投入量はそこそこあります。
 
青いコップは飲泉用ですね。
 
 
 
ごく弱い硫黄臭と
うっすら甘塩味がしました。
 
 
 
オーバーフローも
ちゃんとありますよ。
 
 
 
お湯の色は無色透明。
 
白い湯の花が舞っているとの
記述も目にしていたのですが、
僕の入浴時に限っては
気が付きませんでしたね。
 
 
 
浴槽内温度は約40℃。
 
いつまでも入っていられそうな
ぬるめのお湯です。
 
 
 
浴感は軽いツルスベ感があるものの
比較的あっさりとした感じかな。
 
やわらかな肌触りが
心地いいお湯です。
 
 
 
吉川英治に倣って目を瞑り、
独り静かに瞑想してみましたが。
 
僕の薄ぼんやりした頭では
思考が迷走するばかりで
何のアイデアも
浮かんできませんでしたとさ!(爆)