七味温泉 ホテル渓山亭 恵の湯〈自然美に包まれた青白濁色の露天の湯〉@長野県上高井郡高山村七味 | いろいろアウトな日々

いろいろアウトな日々

ただ、一さいは過ぎて行きます。

 
2018年のお話です。
 
はい、それでは今日からまた
2018年10月11日~12日
2泊2日?「長野・渋温泉」記事の
続きを再開していきます。
 
『七味温泉 紅葉館』で
予想外の「炭色の湯」と
子狸に驚かされた後は、
もともと目的としていた温泉へ。
 
ゆうても、
紅葉館とは目と鼻の先なんですが。
 
 
 

はい、
『七味温泉ホテル 渓山亭』です。
 
 
 
こちらのホテル渓山亭は
ホテル内の浴場の立ち寄り入浴を
受け付けているはずなんですが……
 
この時の到着時間は
午前10時40分頃だったのですが、
フロントに行ってみると
宿泊客が帰って清掃に入ったため
ちょうど立ち寄り入浴はできない、と
断られちゃいまして。
 
で、フロントの方に
渓山亭の外湯になるのかな?
日帰り入浴施設である
「恵の湯」を紹介されたんです。
 
まあ、しゃああない。
恵の湯も候補のひとつだったので
そこに行くとしますか。
 
また紅葉館の前を通りすぎ
子狸がいた道を少し戻るようにして
川を渡ってやって来ましたのは……
 
 
 
はい、
『七味温泉 ホテル渓山亭 恵の湯』
です。
 
まずはこの建物で
受付を済ませます。
 
 
 
営業時間・入浴料をご確認ください。
(2018年10月現在)
 
 
 
券売機で入浴券を購入し、
受付の方に手渡します。
 
でね。
 
ここでも一応、
写真撮影がOKかどうか
受付の方に確認してみたところ
「誰もいなければ撮ってもいいですよ」
というご回答。
 
頭ごなしに撮影禁止というのではなくて、
こうした柔軟性をもたせた対応は
温泉ブロガーにとってありがたいです!
 
てか、俺って、
温泉ブロガーだったっけ?(爆)
 
 
 
浴場へは受付の建物の
左側からアプローチします。
 
他にお客さんが
誰もいなければいいんですが……
 
 
 
男湯の浴舎に到着。
 
 
 
誰もおらーーーん!!!
なんか今日はツイてる気がする!
 
棚があるだけのシンプルな脱衣場。
 
ウッディなあたたかみと
清潔感があっていい感じです。
 
写メ右側正面のドアが
内湯への入口で、
マットが敷いてあるところのドアが
(切れているんですが苦笑)
露天風呂への入口になります。
 
 
 
 
 
源泉名:七味温泉(第2ボーリング及び8号井戸混合泉 混合比1:1)
泉質:カルシウム・ナトリウム-硝酸塩・塩化物泉
泉温:65.0℃
pH値:5.85
 
 
 
まずは内湯へ。
 
フロアと腰壁、浴槽が石造り、
壁と天井が木造になっていて
なかなかいい雰囲気ですね~。
 
 
 
浴槽は5~6人サイズ
くらいでしょうか。
 
 
 
シャワー&カランが3基、
シャンプー類もありました。
 
 
 

浴槽の左奥コーナーから
源泉が投入されています。
 
投入量はそう多くありません。
 
お湯の通り道に
硫黄成分が付着して
白くなっていますね。
 
さらにその周りは
鉄サビ色に変色しており
鉄分も豊富であることが
見て取れると思います。
 
 
 
浴槽右手側の竹筒から
お湯がオーバーフローしていました。
 
加水・加温・循環・消毒一切なしの
100%源泉かけ流しです。
 
 
 
お湯の色は
うっすらと青みがかった白濁色。
 
しっかりと硫黄臭がします。
 
 
 
湯口から投入されている源泉は
57℃以上ありました。
 
 
 
浴槽内温度は42℃で
文句なしの適温。
 
 
 
キシキシとした浴感ですね~。
 
ただ、キシ感の中に
若干のスベ感もあるかな?
 
 
 
さあ、露天風呂に入るよー。
 
おおお!これは!これは!
 
素晴らしい自然景観に包まれた
広々とした露天風呂ですね!
 
浴槽の真ん中に
巨岩が配されているところも
野趣を深めています。
 
光の加減でしょうか、
お湯の色は内湯よりも
青みが強いように思いました。
 
 
 
かけ湯槽がありました。
 
こちらのお湯も
うっすらと青みがかった白濁色で
なかなか美しい色をしています。
 
 
 
手で触れる温度でしたので
飲んでみますと……
 
硫黄泉らしいタマゴ臭がして
弱めのタマゴ味。
 
エグ味や塩味もあったような。
 
 
 
いやー、
それにしてもほんと美しい!
 
浴槽の周りは
白樺や楓の木々が配されており
奥に見える山々と一体になって
ダイナミックな自然景観を
つくりだしています。
 
この露天風呂は
松川沿いにつくられていますので、
川そのものは見えないものの
耳を澄ませば
せせらぎの音が聞こえてきます。
 
この時は紅葉にはまだ早く、
また、生憎の天候だったのですが、
よく晴れた青空の下だと
清清しさこの上ない
露天風呂になるのではないでしょうか。
 
あ、いやいや、
たまたまガスがかかっていたこの日も
水墨画のような幽玄な雰囲気を醸して
それはそれで情緒がありましたよ。
 
いずれにせよ
四季折々の自然景観を楽しみながら
ゆったりと入浴できる
とても爽快な露天風呂だと言えます。
 
 
 
 
ちなみに湯口は
岩の間からと竹筒からの
2カ所ありました。
 
 
 
浴槽内温度は40℃弱とぬるめ。
ゆっくり入っていられそうですね。
 
でさ。
 
この時くらいに
もうひとりお客さんが来たんですよ。
 
その方は
「僕も写真が撮りたい」
とおっしゃいまして
お互い協力し合うことに。
 
さらには……
 
 
 
僕のスマホをその方に渡し、
また、その方のデジカメを受け取って
それぞれが入浴しているところを
お互いに撮影し合いました。
 
いや、もちろん
「温泉に入れればそれでいい。
撮影なんてしなくていい、むしろ、
風呂で写真なんてマナー違反だ」
とおっしゃる方も多いでしょう。
 
それが正論だとは思います。
 
ただ、同好の士とでも言いますか、
「温泉の写真撮ってSNS等に上げたい」
と思っている方といっしょになると、
写メを撮るのもスムーズになり
ありがたいのもまた事実です。
 
 
 
写メはないんですが、
この温泉から上がった後は
足の裏やお尻が
真っ黒になっちゃって。
 
この黒いのは
硫黄と鉄の化学反応で得られる
「硫化鉄」というやつだと思います、
いや、俺は理系はサル並なので
ほんまかどうか知らんけど(笑)。
 
まあ何だ、
『ホテル渓山亭』の内湯?には
残念ながら入れなかったのですが、
代わりに入ったこの
「恵の湯」が素晴らしい露天風呂で
「かえってよかったのかも?」
とさえ思えました。