寺尾野温泉 共同浴場 薬師湯〈山間にひっそりと佇む秘湯中の秘湯〉@熊本県阿蘇郡小国町上田寺尾野 | いろいろアウトな日々

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ただ、一さいは過ぎて行きます。

 
さて。
 
今日からまた
2017年4月5日~6日、
「ヘタレと行く!
大分・別府温泉巡りレポ」
の続きを進めていきます。
 
大分・別府といっておきながら、
まずやって来ましたのは
熊本県は阿蘇郡小国町。
 
この小国町周辺には
いい温泉がいくつかあるんですが、
僕は以前こちらに来た時に
どうしても見つけられなかった
浴場がありまして、
とても悔しい思いをしたんです。
 
今回は事前に
念入りに下調べを行い、
万全を期して
リベンジに挑みました。
 
 
 

あった!!!!!
 
写メではわかりにくいですが、
右側側道ガードレールの
「車は通れません」と書かれた
赤文字の看板が目印です。
 
実は前回来た時も
この道は通ってるんですよ。
 
ですが、
逆方向から来たことと
自分で運転しながらでしたので
見つけられなかったのです。
 
今回はヘタレの
ヘタレ運転でしたので
難なく見つけることができました。
 
ヘタレに感謝です!
 
早速ヘタレ号を路駐して
徒歩で向かうことに。
 
道の先に
黒っぽい屋根が見えているのが
おわかりでしょうか?
 
 
 
この建物です。
 
山林の中に
ひっそりと佇んでいますので、
偶然通りかかって見つけることは
まずないでしょう。
 
 
 
この浴場こそ記念すべき
今回の旅の第1湯目、
1日目4月5日の
1湯目となります……
 
 
 
『寺尾野温泉 共同浴場 薬師湯』です。
 
 
 
入口を入ったところに
このような看板が。
 
 
 
要するに
「皆さんの寄付のおかげで
改築を行うことができたけれども、
今後も継続的な整備や維持管理に
なにかと費用がかかる。
つきましては
入浴料を徴収することにしたので
よろしくお願いね。」
的なことが書かれています。
 
これ、先に書いちゃいますが。
 
僕らが入浴中に
この寺尾野地区の
20代くらいの青年が
入ってきたんです。
 
いつもは夜中に入るそうなんですが、
今日は仕事に行く前に来たとかで。
 
でね。
 
その青年の話によると
この『寺尾野温泉』は現在、
「集落にある5世帯、
20人くらいで守っている」
そうなんですよ。
 
そんな少人数で
維持管理も大変だろうと思います、
ほんとうに頭が下がります。
 
 
 
管理の協力金としての
入浴料は100円。
 
たったの100円だよ?
どんだけ良心的やねん。
 
 
 
泉質は硫化水素泉。
 
要は
温泉成分中に硫黄を含む
含硫黄泉ということです。
 
泉温は1℃となっていますが、
そんなわけはないので(苦笑)
文字が消えているのでしょう。
 
 
 
棚があるだけの
簡素な脱衣スペース。
 
 
 
浴室の壁に
料金箱がありましたので
ありがたい気持ちで
100円を入れさせてもらいました。
 
 
 
浴槽があるだけの
細長い浴室。
 
奥の壁の上部には……
 
 
 
薬師如来像が飾られています。
 
これが『薬師湯』の
名前の由来だとか。
 
 
 
逆側のアングルから。
 
 
 
浴槽は真ん中に仕切りがあり、
2槽式になっています。
 
左側(脱衣場からだと奥側)の
浴槽のコーナーに……
 
 
 
湯口があって
源泉が投入されています。
 
 
 
お湯は左側(奥側)の浴槽から
右側(手前側)の浴槽に
流れ込みます。
 
つまりは、
左側(奥側)の浴槽の方が
お湯が新鮮で、かつ、
浴槽内温度も高いわけです。
 
 
 
そして右側(手前側)の浴槽から
オーバーフローしていきます。
 
当たり前ですが
加水・加温・循環・消毒なしの
完全なる源泉かけ流しです!
 
 
 
コップがありましたので
湯口のお湯を飲んでみました。
 
はっきりとした玉子味、塩味。
なかなかおいしい温泉です。
 
 
 
投入されている
源泉の温度は39℃くらい。
 
 
 
左側(奥側)の
浴槽内温度は36.5℃くらい。
 
誤って写メを消してしまいましたが、
右側(手前側)の浴槽内温度は
35℃くらいでした。
 
この34℃~36℃くらいの
ほぼ体温と同じで
熱くもなく冷たくもない温度を
「不感温度帯」といいましてね。
 
副交感神経の働きが強くなり
身体の緊張がほぐれる、
最もリラクゼーション効果の高い
温度だといわれているんです。
 
 
 
青っぽく見えるのは
タイルのせいで、
お湯の色は無色透明です。
 
 
 
写メで見えますでしょうか、
お湯の中には
無数の白い湯の花が
大量に舞っています!
 
湯面からは
硫黄臭がプンプンと漂い、
実に硫黄泉らしいお湯です!
 
 
 
浴感は
ツルスベ感がありますね。
 
若干キシ感もあったと思います。
 
 
 

不感温度はええねんけど、
やっぱりぬるいですね(笑)。
 
できるだけ湯口の近くで
新鮮な源泉を浴びるように
入浴しました。
 
 
 
右側(手前側)の浴槽は
もっとぬるい!(苦笑)
 
まあでも
じっとつかっていますと
リラクゼーション効果のせいか
眠くなってくる気がします。
 
俺にも
副交感神経があったのか!(爆)
 
 
 
どうもー、
「よしのや100%」です!(大爆)
 
いや、この時点では実は
かの芸人さんは
「R‐1」で優勝しておらず、
世間的にはほとんど無名で
僕も知らなかったのですが。
 
まあ何だ、
前回見つけられず
悔しい思いをしたこの浴場に
念願叶って入浴することができ
大満足です!
 
『寺尾野温泉 共同浴場 薬師湯』
とても素晴らしいお湯でした。
 
皆さんもぜひ必死で探して
入ってみてくださいね(笑)。