ひろ吉〈那智勝浦、地元民に人気の海鮮小料理屋〉@和歌山県東牟婁郡那智勝浦 | いろいろアウトな日々

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ただ、一さいは過ぎて行きます。

 
さて、今日もまた
2017年3月30日(木)~31日(金)
和歌山・三重・奈良温泉レポの
続きを進めていきます。
 
今回の那智勝浦泊で
夕食のお店に選んだのが……
 
 
 

『ひろ吉』です。
 
このお店は前回
那智勝浦に泊まった時に
ホテルのフロントで
お勧めいただいたのですが、
予約でいっぱいで
入れなかったお店なんです。
 
今回は1週間以上前に予約して
念願の訪問が叶いました。
 
那智勝浦には
いわゆる観光客目当ての
お店もたくさんありますが、
『ひろ吉』は
観光客にはあまり知られていない
「地元民のみぞ知る隠れた名店」
といった感じのお店。
 
この日も平日にもかかわらず、
6時過ぎにはもう地元の方々で
ほぼ満席状態でした。
 
4人用の座敷が3つくらいと
あとはカウンターだけの
さほど大きくないお店ですので、
もし行かれる際には
予約して行かれることを
強くおススメします。
 
 
 
メニューです。
 
この地方らしく
イルカや鯨もありますね!
 
あと、価格も
いわゆる観光地価格ではなく
地元価格のように思います。
 
大衆的な居酒屋ではなく、
「ちょっといい小料理屋」
といったところでしょうか。
 
 
 
黒板メニュー。
 
うまそうなものが並んでいますね!
 
 
 
ショーケースには
新鮮な魚介類がズラリ。
 
 
 
水槽の魚、何かわかりますか?
 
これ、おこぜなんですよ!
 
こんな大きなおこぜは
僕は初めて見ました。
 
 
 
まずは生ビール。
 
突き出し?お通し?は
自家製のごま豆腐でした。
 
 
 
小学生か中学生の時に
高野山で食べたごま豆腐が
ゲロ不味くて、
それからというもの
トラウマになっていたのですが、
このごま豆腐はごまの香りが高く
味も濃厚でおいしかった!
 
うまいごま豆腐もあるんだなあ。
 
 
 
かつお造り。
 
俺はかつおが好きでねー、
そして、
知ってる人は知ってると思いますが
熊野辺りのかつおはうまいんですよ!
 
かつおはタタキよりも
ダンゼン造り(刺身)派です。
 
板さんが
「皮はどうしましょう?」
と尋ねてくださいましたので、
あえて皮付きのままで。
 
魚というものは
皮と身の間にうまみが
凝縮されているものなんです。
 
食べてみると
皮の歯応えある噛み締めと
もちもちした赤身の対比が面白い。
 
いや、
うまいかつおでした、大満足!
 
 
 
まぐろの町、那智勝浦。
生まぐろは絶対外せません。
 
この日のまぐろはメバチ。
 
 
 
トロっぽいところも
もちろんうまいんですが……
 
 
 
この赤身がうまかった!
 
ねっとりと粘膜的な食感で、
味か濃い、濃い!
 
艶っぽい食い物でした。
 
 
 
水槽のデカイおこぜを薄造りに。
 
身はフグのような感じで
もちろん新鮮そのものに
「いかってる」感じです。
 
コリコリの歯応えの奥から
にじみ出てくるような
上品な甘みがうまい!
 
 
 
そして何といっても
おこぜは肝!
 
故開高健さんが
「魚の内臓には魔味がある」
というような表現をされていましたが、
その濃厚な味わいは
まさに蠱惑的な魅力があります。
 
 
 
竹の子とさ煮。
 
出汁が効いててうまいねー、
俺、関西人でよかった!(笑)
 
シャクシャクの歯触りが心地いい。
 
春だね~。
 
 
 
熊野牛ひれカツ。
 
ひろ吉は魚だけでなく、
熊野牛も食えるんですよ!
 
やっぱり肉も食わんとなー(笑)。
 
 
 
意味なくアップ(笑)。
 
 
 
草コーナー。
 
ポテサラがうまかったです。
 
 
 
ソースなんかつけると
味がわからなくなっちゃいますので
何もつけずにそのままで。
 
うん、
ちゃんと下味がついてますね。
 
で、
思ったよりも噛み応えがある。
 
噛んでいると
ヒレの香りと滋味が
あふれ出してきます。
 
いやー、うまいなー。
 
って、熊野牛なんだから
不味いわけあらへんがな!(苦笑)
 
 
 
あおりいか造り。
 
 
 
ほどよく熟成された肉厚の身は
旨味が十分に引き出され、
ねっとりと甘味も強いです。
 
黄身醤油がバッチリ合う!
 
 
 
ここで地酒にチェンジ。
 
 
 
純米酒「黒牛」。
 
口に含むと
華やかに香りが開きます。
 
おいしいお酒です。
 
 
 
はまぐり酒むし。
 
 
 
塩味強めにしてくれたのかな、
酒のアテにぴったりです!
 
あ、こないだTVでやってたけど
「アテ」ってのは関西弁だってね、
知らなくてビックリした!
 
「アテ」とは「おつまみ」のことですよ。
 
あと、この汁ね。
 
はまぐりの出汁がたっぷりで
ちょっとレモンの酸味が効いてて
さわやかで。
 
このはまぐり汁をアテに
飲む酒がうまい。
 
春だな~。
 
 
 
地元の方がみんな頼んでて
気になっただし巻き玉子。
 
メニューにはのってません。
 
これがもう、
出汁の比率が高くって
ふわっふわのとろっとろで。
 
めっちゃめちゃうまいです!
 
そりゃあみんな頼むわなあ。
 
 
 
これまたみんな頼んでた
さば棒ずし。
 
 
 
さばの身が厚い!
 
 
 
さばは脂がノリノリで
いや、うまい、うまい!
 
さばの上に乗ってる
薄い紙みたいなものは
白板昆布ってやつで、
関西では
バッテラ昆布ともいいます。
 
浅めの〆加減にしたさば、
そこに白板昆布が合う。
 
何気にシャリのごまが効いています。
 
このさば棒ずしもまた絶品!
 
いやー、
この店は何を食ってもうまいです。
 
もう食えない、
もう飲めないというくらい、
腹いっぱい食って飲んで
お会計は3人で18000円。
 
いやまあ確かに
僕が多めに飲み食いしましたが、
それにしても嘘みたいに安い!
 
今後、那智勝浦泊の夕食は
『ひろ吉」に決定しました!
 
ちゅか、
この店に行くために
那智勝浦に行きたいくらい。
 
絶対のおススメですよ!
 
あ、行かれる際には
予約を忘れずに。