テイカカズラ「テイカカズラの名は、成就しなかった恋の執心で蔦葛となり、恋人である式子内親王の墓に絡みついたという伝説を脚色した謡曲『定家』に由来します。」(「みんなの趣味の園芸」より)だそうです。定家とは歌人の藤原定家のこと。式子内親王(しょくしないしんのう)は後白河法皇の三女。平家打倒の掲げ挙兵した以仁王の実の妹でもあります。だんだん「鎌倉殿の13人」が脳裏に浮かんできて、アドレナリンがガンガン出ます!そんなこんなを思いながらのテイカカズラ。蔓があちこちに絡まって生命力の強さを感じさせます。花弁が光に透けるのもまた美しいものです。花の中心には黄色に輝く星が。こんなところに細かい細工をしているなんて、定家の雅さが偲ばれます。