松山城 天守
松山城は加藤嘉明が1602年から築城を開始し、完成まで実に25年もの歳月がかかっています。築城史上最長の四国で1番大きなお城です。加藤嘉明は築城に立ち会ったこともあるといいますから、完成を今か今かと心待ちにしていたことでしょう。「あぁそれなのに」ですよ。



完成直前の1627年、会津藩へ転封となってしまいました。倍以上の加増だったということです。一時は転封の話を断ったと言う説もありますから嘉明にとって加増と完成、本当はどちらが望みだったのでしょうね。


しかもその後松山城に入った蒲生忠知は入封7年で亡くなってしまいました。その後、松平定行により五層の天守は三層に改築されてしまいます。加藤嘉明の「こんなことなら…」という声が聞こえてきそうです。