ユキノシタ科ウメバチソウ属

確かにウメバチソウに似ています。
でも、シラヒゲソウの特徴はなんと言ってもヒゲに見立てた花弁の切れ込みです。




このシラヒゲソウ、実は想像の斜め上をいくおしべを持っています。


上の写真の
①…めしべ
②…おしべ
③…おしべ
④…おしべ

②③④は色も形も違いますが、すべておしべ。全部で10本あります。

②はおしべといっても生殖機能を持ってない仮雄蕊(かりゆうずい)。
1つのおしべが王冠(と言うかカエルの手?)のように3つに分かれ、虫を誘き寄せるための黄色い腺体をつけています。1つに1個の腺体じゃなく、3個だなんてどんだけ虫を呼びたいの?って感じで、必死さが伝わってきます。

③は花粉袋がまだ開かない初々しいおしべ。

④は成熟してもう花粉のなくなったおしべ。
若いおしべの受粉の邪魔にならないように首をビヨーンと伸ばして避けています。次を担う若手のためにさりげなく道を譲るなんてオトナですね。
この④のおしべがたくさんあるほど長く咲いていることになります。


仕組みがわかるとよりたくさんの楽しみ方ができますよね(^^)