こんにちは
和泉市 よしの整骨院
スタッフの福留です
５月２０日（土）に
シークレットセミナーを
開催させていただきました。
今回のテーマは
側臥位での肩関節・肩甲帯アプローチ
側臥位での肩関節アプローチですが
実は今までのセミナーでは
一回も習ったことはありませんでした。
肩の基本的治療肢位は
腹臥位でベッドの端から
腕を垂らした姿勢をとるのですが、
重度の五十肩の場合、
その肢位が取れない事があります。
また、訪問で施術を行う場合、
寝たきりの高齢者を床やベッドで
施術することが多いと思いますが、
環境的にどうしても
セミナーで学んだアプローチが
できないことも多いと思います。
そんなときに今回のアプローチで
対応することができます。
まずは治療肢位の設定から
教えていただきました。
横向きで下記の写真のように
抱き枕を抱えてもらいます。
ポイントはタオルで抱き枕と腕の
隙間を埋めること。
ただし肩が水平内転し過ぎると
伸張痛がでる可能性があるので
注意が必要でした。
施術は棘下筋、棘上筋、小円筋
三角筋から教えていただきました。
棘下筋のアプローチ自体は
うつ伏せと同じです。
しかし横向きの場合は体格によって
施術をしやすいポジションがあります。
後方から入ったり、頭側から入ったりと
試しながら施術を行いました。
また棘下筋へのアプローチで
重要なのが肩甲骨外側の線維です。
ここは肩甲骨外側から棘下筋を
引き剥がすようにアプローチします。
そして大切なのが、圧迫の仕方です。
圧迫の調整は強さではなく
距離で調整します。
しかしうつ伏せと違って横向きでは
肩甲骨に遊びがあります。
なのでうつ伏せのときよりも
距離の調整がポイントでした。
次に小円筋を教えていただきました。
小円筋はうつ伏せよりも横向きの方が
的確に筋肉を触りやすいです。
施術を受けてみても、横向きの方が
それそれ！という刺激がありました。
次に棘上筋を教えていただきました。
うつ伏せと同様でポイントは、
肩甲棘、鎖骨、棘上窩の解剖。
棘上筋を捉えるベクトルの方向。
これを理解していないと横向きでも
棘上筋は捉えられません。
また棘上筋をロックして肋骨上で
肩甲骨をスライドさせることで
モビライゼーションにもなります。
横向きの方がスライドしやすく
肩甲骨が動かされている感覚がありました。
三角筋はうつ伏せだと触りにくい
前方の線維まで捉えることができます。
また五十肩に効果的な持続圧迫を
使った方法も教えていただきました。
早速使っていこうと思います。
次に広背筋、前鋸筋、大円筋、
上腕三頭筋を教えていただきました。
広背筋は肩甲骨下角の周りにある
線維を狙ってアプローチします。
この下角にかかる筋線維のイメージが
湧かなかったのですが、
分かりやすい貴重な映像を
見せていただきました。
広背筋に対するより理解が
深まったように思います！
広背筋は前鋸筋と交差するところまで
丁寧に筋線維を追っていきます。
うつ伏せでは入れない前胸部に
かかる所までアプローチできました。
しかし前鋸筋、広背筋は手の重みでも
それなりに刺激量があり、調整が必要です。
大円筋は横向きでも
体表解剖の理解がポイントです。
横向きでもアプローチの基準となる
肩甲骨外側縁が分かれば、
大円筋を迷うことなく捉えることができます。
腋窩から前方へ向かう大円筋の線維は
横向きの方が分かりやすいと思いました。
最後の上腕三頭筋は横向きだと
非常に筋肉を捉えにくいです。
神経の走行にも細心の注意を
払いながら施術を行いました。
今まで五十肩でうつ伏せになると
肩が痛いという方は、
タオルで肩を伸張した
姿勢で施術を行っていました。
でもこのアプローチなら、五十肩の方でも
問題なくアプローチできそうです！
練習して早速試したいと思います！
N様いつもありがとうございます。
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