こんにちは
和泉市 よしの整骨院
スタッフの福留です
７月９日（土）に
シークレットセミナーを
開催させていただきました。
今回のテーマは
膝痛に対する下肢前面アプローチ
まずはアプローチに入る前に
治療肢位から確認していきました。
背臥位で膝の角度は約15°～20°
これは大腿部前面の短縮を
防ぐためです。
上記の写真のようにタオルを
用いて角度を調整しました。
この状態からアプローチに入ります。
まずは外側広筋、腸脛靭帯、
中間広筋から。
始めに体表解剖を確認していきます。
施術に入る際の基準となるので
しっかり確認しましょう。
ここのラインは
上1/3、中1/3、下1/3で
施術のポイントが違います。
股関節に近い上1/3は
筋肉に厚みがありません。
非常に筋肉が薄いところです。
なので手の使い方や刺激量に
注意が必要な場所です。
外側広筋の中1/3はうなぎのような
筋線維を捉えるのがポイントです。
受講された先生にどんな筋線維か
触って確認していただきました。
また外側広筋のうなぎのような筋線維の
下層には中間広筋も走行しています。
この領域は大腿四頭筋の中でも
中間広筋のボリュームが大きく
膝の痛みと密接に関係しています。
ここの中間広筋は膝の内側、膝蓋靭帯の
痛みにも関係しています。
ここは手の使い方以外にも
アプローチの方向に注意が必要でした。
膝に近い下1/3は筋肉が薄いですが、
膝に関連痛を起こしやすい重要ポイントです。
ここは筋肉を逃げないように捉えて施術を行いました。
また大腿骨顆部外側付近(パテラ直外側)
では中間広筋に触れることができます。
このポイントは圧迫の仕方に
注意が必要でした。
圧迫は強さで調節するのではなく
距離で調整を行いました。
場所によって手の使い方や
刺激の方向に違いがあって、
非常に難しかったです。
次は大腿直筋と内側広筋です。
ここも初めに体表解剖の
確認を行いました。
特に大腿直筋は解剖の理解が
非常に重要なところです。
なぜなら膝を伸ばした姿勢では
大腿直筋と外側広筋を間違える
ことがあるからです。
大腿直筋は大腿部の真ん中を
走行してると思われがちですが、
実際は少し内に走行しています。
前述した外側広筋の中1/3にある
うなぎのような筋線維を大腿直筋と
勘違いしている方が多いです。
なので大腿直筋が真上になる姿勢は
膝を曲げて四の字にした姿勢です。
これが大腿直筋と内側広筋を
施術する際の肢位となります。
大腿直筋は内、真ん中、外と
色んな方向から筋腹を捉えます。
また大腿直筋は大腿骨の傾斜や
手の使い方なども考えなくてはいけません。
解剖の理解ができてないと
難しい内容でした。
内側広筋は関連痛のでやすい
刺激を意識して練習を行いました。
ゆっくりとすり潰すように
内側広筋を施術していきます。
また内側広筋は内転筋との
筋溝に指が入らないように
気をつけましょう。
今回は筋溝に指が入らない
施術を方法も教えていただきました。
内側広筋は膝の痛みに対する
局所のアプローチでは、
非常に重要な内容です。
いつでも使えるように腕を
磨いておきましょう！
最後は下腿前面のアプローチです。
まずは体表解剖の確認をしていきます。
前脛骨筋と長腓骨筋、長趾伸筋の
走行まで細かく確認しました。
この長趾伸筋の解剖を理解
できていない人が多いです。
長趾伸筋は下腿の上1/3は
前脛骨筋と長腓骨筋の筋溝に
走行しています。
そして下腿の中1/3から
表面にでてきます。
それを理解して走行を追えるかが
重要なポイントでした。
今回は手の使い方や解剖の理解など
基本的なことが詰まった内容でした。
簡単なようでこれが一番難しいんです。
何度も練習をして手技力を高めていきましょう！
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