「人は嘘をつく生き物ですからね、話半分」

 





が、私の伯母の口癖でした。





人というものは本心を語っているとは限らないから、なんでも話は半分くらいにして聞いておきなさい。





というような説明をされたように覚えていますが、

 

 

昔はこの意味がよくわかりませんでした。



いやいや、そんな悪意をもった言い方・・・

 

みたいに思っていた時もありました。





今は、以前よりは、わかるようになった気がします。




・人を傷つけないようにつく優しい嘘

・相手との衝突を回避するための嘘
・空気を読んでその場を収めるためにつく嘘


嘘にもいろいろありますが、


・自分でも気づかずに無意識についている自分自身への嘘






 


伯母は日本でも屈指のビジネス街のど真ん中で

 

昭和初期から令和まで長く接客業を続けた人で、



長年に渡って、多くのお客さんと接してきた中でのこの言葉だと思うのですが、


最近、身にしみるようになってきました。



そして、伯母が同時によく口にしていた言葉




「人は胃腸でものを考えるのよ」







これも、昔はピンときませんでした。


どうやら、伯母の母(ですから私の祖母)の教えだったようなのですが、、、





最近の研究で「人の思考には細菌が関係している・・・」

 

とかいうのを聞いたりすると、

なるほど・・・と考えさせせられたり。





昔から言われている

「腹落ちする」とか「腑に落ちる」とか「ヘソが茶を沸かす」・・・とか

そういうときは確かに・・・「本心から思っている」ということか・・・と。





昨年受けたアーユルヴェーダの先生がおっしゃっていたのは


 

「人の鼻は嘘をつかないんです。」




人は自分の不調箇所を申告する時にズレてることは多くても、

その不調箇所に適応している香りを数種類の中から選んでもらうと、

間違いなく本当に不調な箇所に対応した香りを選ぶそうです。










そうかぁ・・・

 

 

身体って自分のことを一番知ってるんだなぁ、と、


でも、自分の脳とか心は、

 

 

その反応に違った答えを求めたり、口にしたりしてしまう、、、


ものなんだろうなぁ、と。

 

 

そして、それも人として生きるための大切な知恵だったりするわけで。

 

 







伯母は父とはとても年が離れていて、

 

私にとっては祖母くらいの年齢の人でしたので、

かなり昔の考え方・・・と、とらえてしまっていましたが、


いやいや、脳ばかりがどんどん大きくなってきてしまっている現代にこそ必要な、健康や生き方に対する大切な考え方・・・だと。

 



そう思う、今日この頃です。

 

 

 ●吉祥寺 このはな咲や●