「休まない人」

「休めない人」


仕事上でもプライベートであっても、何らかの「活動」に対して「休む」という選択肢をとらない人、とれない人・・・がいます。



「休む」というのは、

「仕事・活動を中断して、心身を楽にする。休息する。そのほか、動きや働きが止まる、寝る、欠席・欠勤・・・etc」

 

 

などと意味されていますが、「休む」ことに対する意識や配分は人それぞれで、あまり「休まない人」というイメージがある人でも、「いつも活動的だよね、いつ寝てるの?」と言われるほどアグレッシブに動き続けている人という印象の人もいれば「責任感や罪悪感が強くて、痛々しいほど働き続けてる人」など、受ける印象も様々だと思います。



昨今では、この「休む」という行為は以前よりも随分と肯定的に捉えられてきていて日本でも「しっかり休もう!」という風潮もかなり広まったような気がします。

「働き方改革」においても大事な項目として扱われています。

 

ただ、これも得意・不得意があって、休むのが得意な人がいれば苦手な人もいます。

本来の「活動を中断して心身を楽にする・休息する」というのは、仕事においてはイメージしやすいと思うのですが、仕事を休んだとしても、動かずに身体を休息させるのではなく、「その時間を他のことに使う」場合、本来の「休む」という行為そのものに該当しているかというとちょっと違ってきてしまいます。


けれど、こういうケースでは、身体は疲れるかもしれませんが楽しくて動いてる場合は心は健やかな人が多い。



ちょっと大変そうだな、と思うのはやはり責任感や罪悪感が強くて、「やらなければならない事」に対してそれを放棄できないタイプの方々だと思います。


仮に、好きで動いている人を「休まない人」として休みたいのに休めない人のことを「休めない人」とした場合、

どうしても疲れやすくなるのは「休めない人」のほうだと思いますが、これは、行き過ぎるとやはり疲弊しきって時に心身ともに壊れてしまうようなこともあります。



この「休めない人」はあるタイプの方に大変多くて、かなり顕著に現れます。


「やらなければならない(と思っている)事」に対して非常に強い責任感を持ちます。


予定していたことを休むとか・・・あり得ない!です。

仕事に穴をあけるとか・・・言語道断!です。



これはもう、生まれ持っての性質・気質なので、仕事でもプライベートでもいかんなく発揮される一種の能力みたいなものです。


そういう人に対して


「昭和な働き方ねぇ」とか「今は休みはちゃんととる時代よ」


なんて言ったとしても、そういうレベルの話ではないのです。


昭和だろうが平成だろうが令和だろうが関係ありません。



その人は、休めないし休まないのです。


決めたことはやり抜くのです!


そして、それがその人の心の安定に繋がったりもします。



そういう人たちは、人柄に大きな問題がない限り、信頼されやすくもなります。

その信頼を裏切らないように、さらに休まずに動き続けます。



これが心身が健やかな範囲で行われているうちは良いのですが、やはり限度を越してくると壊れてしまいかねないので、ほどほどに、、、と、その方たちにとっては難しいことと重々承知していますが、、、

 

やはり、動けなくなるほどに休まないのは元も子もなくなりますので、ご自分の容量にあわせて動いてくださいね、とこのタイプの方にはよくお伝えしています。



ハードとソフト、身体と心。


バランスをとりながら、、、オーバーヒートしないように。。。



私自身は、近親者にこの「休めない」タイプが多かったので、子供のころからそれが当たり前みたいなところがあったのですが、大人になってから、「世の中にはラフに休む人も意外といるんだなぁ。」と知りました。


そして、前述の「休まないけれど、楽しく活動している人」の中にも“ブレーキをかけることが苦手”で、気付いた時は倒れてる・・・人もいて、こちらも上記の休めない人と同様に身体にきやすいタイプかと。


そして、これが両方重なってしまっている場合は、相当強靭な身体でない限り、ぶっ倒れるまで動き続けます。
 


***** 


休めといっても休めない人が休むコツ・・・というのももちろん人それぞれですが、そういうタイプの方たちにおすすめした方法で、比較的成功率が高めだったのは、「休む」という「予定を入れる」ことです。

 


休むことを予定、むしろ仕事の一環ぐらいにとらえ、その休むタイミングにあわせて念入りに準備をします。
 

 

 (お相撲さんが「寝るのも仕事」と言っているアレに近いかもですね。あと、最近で印象的なのは、野球の「大谷翔平選手」でしょうか。身体のリカバリーに野球と同じくらい心血を注いでいる印象があります。もはや、個人的には、あの世界一と言われる素晴らしく輝かしい成績よりも「世界一睡眠にこだわる人」というイメージが先行しているくらいw)

 



一定の間、もはや仮死状態!?というほどに何もせずに過ごすため、それなりに準備が必要です。


いつもなら何か思いついて動いてしまうような日常の用事もすべて事前に潰しておきます。

究極、トイレ以外に立ち上がることはないようにするには、飲み物、食べ物の準備も必要です。

休みあけの生活に支障がないように、それらも事前にすべて準備を済ませます。




実際はここまで厳密にするわけではないですが、気持ち的にこんな感じで挑んでみてください、と。

それくらいすると、休むことに罪悪感というよりむしろお得意の使命感が沸き上がるようで、定期的に行うようになった、という方もいらっしゃいました。


その時間が「瞑想」的な時間のように感じられるそうです。数時間程度でも、いったん雑事から頭を切り離して、自分の身体を休めるためだけの時間。


丸1日にしてしまうと逆に脳が疲れてしまうことも多いので、そこはご自分の身体と相談しながら手探りですが、
少しだけご自分の身体と対話する時間を作ります。


その間に、動きたくなってしまったときは、楽しいと思ってやれることだけを。

寝てしまったとしてもそれは自分が望んでいるからで、寝てしまったことに罪悪感を持つ必要はありません。

それを使命としてその時間を作っているわけですから。


楽しいことをしているけれどブレーキをかけるのが苦手な方は、この集中期間(期間が長い場合)の中にこの予定を事前に組み込んでおくと暴走が緩和できたりします。



そうするうちに、休むこと自体が少しだけ楽しみになったり、ルーティンぽくなったりしてきて、
 

そうこうするうちに、今までより寝る時間を早くしたり、休みの日に何もしないでボーっとしてしまう時間があったとしても今までより罪悪感を持たなくなったりして、身体が壊れてしまう前に予防線がはれるようになることもあり

ます。


ここまでしないと休めないのか、と思う方もたくさんいらっしゃると思いますが、


本当に、、、世の中にはいろんなタイプの方がいらっしゃいます目



休まないことが心の安定に繋がる方は、心ゆくまで思い切り動くためにこそ・・・

時々は、、、ほんの少しでも良いので、、、ゆっくりと「完璧に休んでみる」のも意外と新しい世界が開けたりするかもしれないですよ音譜
 

●吉祥寺 このはな咲や●