今回は福岡の映画館を紹介して見ます。その記念すべき?第一回は「kino cinéma天神」

木下工務店などを中核とする木下グループ傘下の映画製作、配給会社のキノフィルムズが運営する映画館で、現在関東を中心に5つの映画館を運営しています。関東以外ではここが初めての映画館となります。

2020年6月11日開業とまだ新しく、手入れが行き届いていてとてもきれいな映画館です。

スクリーンは3つあり、いずれも85席とややこじんまりとしています。福岡の老舗ミニシアターとして有名な、KBCシネマが108席と80席の二つなので、それよりスクリーン1つ大きいといったところ。ただ、キノシネの方が傾斜があって後部から見やすくはなっています。

国体通り沿いの商業ビル、カイタックスクエアガーデンの3階にありますが、このビル自体商業ビルとしては少々微妙で、あまり客を集めるようなテナントが少ないのが難点。時たま行われるイベントの時は、大勢客がやってきますが。ほぼ、普段ここに来る人はキノシネ目当てといって過言ではないほど。

さっき、“ミニシアター”と書きましたが、確かにここで上映するのはあまりシネコンで見ないような映画が多く、その意味ではミニシアターなのかもしれませんが、キノフィルムズが配給している大作も公開されるので、そこがミニシアターとくくれないところ。例えば、現在なら「碁盤斬り」はここで見ました。

 

まだ新しい事もあって、居心地がいい映画館ですが、一つ欠点を言うと提携の駐車場などもない様なので、車で行けない事でしょうか。天神にあるので、あまり車で来ることを想定してないのか。まあ、そうだろうな。昔は天神にももっと映画館はありましたが次々と閉館し、こことTOHOシネマズ 天神・ソラリア館しかなくなってしまいました。中州にあった老舗映画館の中州大洋も閉館され、都心で映画を見るというのはなくなってきているのかと思うと、ちょっと寂しくなりますね。そのうち、大型商業施設に併設されたシネコンはばかりになるかもしれません。