このブログにたどり着いてくださった皆さま、

ようおこし~。吉乃もかです。

さて今回は現在進行形の故障についての話題を

書いていこうと思います。


ブログを始めて数回の投稿で故障の話題を

挙げるのはどうかとかなり悩んだのですが…。
おそらく私の身に起こった症状が当てはまる競技者は

結構いるような気がして、いつか誰かの情報源

になるかもしれないと思ったので記録しておきます。

2023年5月からライフル射撃を始めた私。

練習開始当初はコーチからシミュレータを

お借りして、毎日60分以上は据銃(きょじゅう)練習

(銃を持って立射姿勢の練習をすること)をやっていました。


自分の銃を持ってからは、据銃練習プラス電子標的を

使っての練習を毎日2時間以上必ずやるようにしていて、土日で射場に行った場合は5、6時間練習することもあり、

とにかく練習が楽しくてそんな生活をしてきたのですが…。


去る2024年2月頃、なんだか小指の外側が

いつもしびれている…肘の辺りまで

正座した後みたいなビリビリ感を感じるように

なったんです。


2月といえば確定申告真っ只中、このシーズンは

死ぬほど忙しくしている業種で、一年で一番

キーボードやら電卓をたたきまくる時。
私はどちらをたたくときも、小指を少し

浮かせておくようなスタイルで入力するので、

そのせいで指がつったのかなぁ~~なんて

呑気に考えてました。


だけど痺れは日に日に増していくし、

右手だけグーパーと指を開く動作が

やりづらくなってきて、手を思いっきり開こうと

しても小指とお姉さん指が曲がったまま伸ばせない!


その次に感じたのは、お箸が持てなくなってしまったこと。利き手でお箸をもってご飯をたべようとしても、

おかずもご飯も何もつまめない、

いやお箸自体を落としてしまう始末。
コップを持っていても保持し続ける事ができず

床に落として何回も拭き掃除をするハメに・・・。

 

そしてある日、ライフルのグリップを握っていても

力が入らなくて、しっかり握ろうと力を入れると

プルプル震え始めるという現象が起き始めて。

また、肘を曲げた状態でいると肘から

小指にかけての痺れがどんどんひどくなっていく!

 

以下の写真でおわかりいただけると思うのですが、

射撃は結構肘を曲げている時間が長いのです。

 

 

試合でも撃ち始めて数分は我慢できるんだけれども、

60射75分という試合時間の後半になってくると、

もう痺れは限界で手のプルプルも止まらなくて、

とりあえずこの辺!!といった適当なタイミングで

引鉄をひくしかなくなってしまうという状態。

 

0.1mmを競う競技なのにこんなことではベストパフォーマンスなんて出せるワケがない!!

と、ようやく明らかにこれは異変であると感じ、

病院へ行ってみようという気になったのでした。

 

手の動きが不自由になってきたので、

整形外科を受診すれば良いかと思いネットで

周辺の病院を探している時、手の疾患には"手の外科"

という専門の外科があるということを知る。

整形外科といってもそれぞれ得意分野があるようで、

当初は近所の病院を探していたのですが、

今後の競技生活にもきっと影響を及ぼすだろうと考えて、

しっかり手を診てもらえるところを検索しまくりました。

 

そしていざ受診して受けた診断が・・・・

 

 

「肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん」

 

という聞き慣れない言葉。

このワードで検索すれば原因や症状など

細かなことがたくさん載っているので説明は

省略しますが、尺骨神経というものが障害を

受けたことによって手の動きに不具合が生じて

いるとのこと。

この疾患を発症しやすいのは、

野球、テニス、卓球、バドミントンなど

肘を酷使するスポーツをやっている人、

他にも職業的に肘をよく使う人が発症しやすいらしい。

 

原因不明の場合もあるということなので、

要するに誰でもなる可能性はあるという。

 

私の場合、すでに握力も相当なくなってきていて

右腕がほとんど使い物にならない状態になっていたため、

医師からはすぐに

「手術したほうがいいです」

と一言・・・・。

 

この疾患、やっかいなのが自然治癒してくれないところ。

物がつかみにくくなったり指が

曲がってきたりという症状が出てくると、

あとはどんどん進行してしまうらしい。

早めの処置をすることで回復を期待することは

できるけれど、症状が進み過ぎてしまうと

完全に元に戻らない場合もあると言われ、

気持ちは手術を急がなきゃ!とは思っていたものの・・・。

術後1ケ月近くは練習ができなくなってしまうことが

どうしても受け入れられず、手術は検討することに。

 

毎日の練習で少しずつだけど確実に

良い感覚を得ている部分があり、

それを失ってしまうかもしれないという恐怖が襲ってきて、その場で手術するという選択をすることが

できなかったのです…。

 

でも右手は不自由なまま…

 

射撃を始めて1年も経たずに

まさかの選手生命の危機?

 

さてこの故障とどう向き合えば良いのか…

次回、経過を書き綴っていこうと思います。