能登訪問 | 富山よしのぶオフィシャルブログ

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今日は一日能登を訪問し状況を確認して周った。 長い一日。 結論、想定はしていたが、想定よりも状況は良くないと判断できる。 今後長期的な事を考えても厳しい課題がたくさんあるが、できることを継続的にかつ長期的にやっていこうと考えている。

 

今日は朝から、お借りした一軒家の宿から颯爽と車に乗り込む。 その時を理学療法士に激写された一枚。 13年前と比べるとたこ焼きみたいな顔になっている。

志賀町富来の行政センターに立ち寄り、避難所になっている場所を確認。 行政関係者に我々が長期的な視野でリハビリテーションなどで貢献できる旨を説明。 ニーズがあるのかと聞くと、やはりニーズはあると聞く。 避難所から仮設住宅に移るまさしくこのタイミングで筋力低下、生活不活発病の発症など、問題が多発してきているという。 対応できる術があまりないのも実情。 この部分はお力になれるのではないかということで、今後協議を重ねていくことに。

 

それにしても地面が歪んでいる。

木造住宅のほとんどは、1階が大変。 高齢者は2階に上がれなかったりするから、やはり耐震補強を国がしっかりと今から古い建物に関しては施していく必要あり。 その方が安上がりだ。 そして命が守れる。 1階部分から逃げられなくて命を落とした方々がいるのは人災ではないかとさえ感じる。 古い建物だけが倒壊していて、新しい建物は同じ場所でもびくともしていなかったりするからだ。 建築基準法の更新と共に、それに見合った建築物の確認をする必要があり、それに対して補助ではなく、確実に国費で災害対策費で行う必要あり。 将来的に、震災があればもっとお金がかかるのは明白だ。

 

しかし、まだまだいたるところに自衛隊の車両は多々ある。 本当に助かる。 でも費用は多くかかるため、自衛隊車両が出動しなくても済むような被害レベルに抑えられる街づくりが必要かな。 そういう観点で、予防という政治行政が取り組まないが重要な方向性で知恵を絞った政策を立案、実行してほしいものだ。 提案はしていこうとは思う。

 

今の避難所の実態。本来は今の段階では一人一人に介入して、一人一人の筋力低下や精神衛生を保つことが大切だが、どこでも簡単な十把一絡げ的な体操やってるだけらしい。

 

JRATにはたくさんの優秀な療法士が集まってきているのだから、一人一人を診て回る必要がある。 避難所だけでなく、一軒一軒つぶさにローラー作戦で。 

 

体操は僕でもできる。 中学校の時体育委員努めて、体育大会の時校長先生の横でラジオ体操の見本をやってたんやから。上手にできる。

 

次に穴水町へ。 そこには薬局さんと繋がりがあり、今後の支援について話をした。

そこの横にあるクリニックさんともお話をさせていただいた。 穴水町ではフレイル予防をどうするかという事と、それを対応するセラピストが少ないのでどうあるべきかという議題も上がっていると言う。 震災の時は特にこの問題は浮上する。 具体的な解決策を提示していけたらと思う。 

そして輪島到着。 避難所を訪問。

うちの理学療法士がいろいろと被災者の方々をヒアリング。 介護保険に認定されるべき人なのに、その存在を誰にもサポートしてもらえていない実情がわかる。 というか、人材が足りていないのだと思う。 歩くのも精一杯の方でしたが、「杖も無いし」、と悩んでおられたので、事務局にお伝えすると「杖は避難所として準備があるので」、という事でその方にお渡しした。 気づいてあげられる体制がまだ組まれていない。 健康悪化を防ぐという観点をもう少し重点に置く必要がある。 施設運営だけでも精一杯だと思うし。

 

輪島の震災痕は壮絶だ。

こちらで、花巻から来ている雨風太陽の高橋氏と合流。 案内されたサバカレーを昼食にとった。

被災者支援をしている方々にという代物。 とっても美味しかった。

パオみたいなところで食べて。

コーヒーも無料で配られていたので美味しくいただいた。

そしておまけにクッキーまでもらえたので思わずうれしくて満面の笑みになっているところを激写された。 不謹慎ではない。 被災地にも笑顔がとっても大切だ。 

しまった、これ以上写真をアップロードできないようだ。 今日はこの笑顔の写真で終わる。 まぁ、大変だ。

 

今日の教訓:

1.想定通り、生活不活発病の発症が出始めている。 深刻な課題。 震災関連死に繋がるので早期に対策が必要。

2.想定通り、フレイルの予防含め、リハビリテーションや介護に従事する人材が不足している。 でも対策が取れていないため、被災者の健康状態は対応策不足の状況が継続している。

3.精神衛生の環境が良くない。 話を聞く、外部の人と繋がる、元気になれる要因をたくさん能登に持っていく、ことができていない。 その理由は・・・

 

「ボランティア来ないでください。今は混雑が予想されて迷惑になるので・・。混乱を来すのでくれぐれも勝手に来ないで下さい」というクソみたいな発言がこの地域へのサポートの初動を鈍らせたという事実。そしてこのメディアでも嫌と言うぐらい無責任に連呼されたこの言葉のせいで、ボランティアに行く人たちに避難を浴びせさせている現状が、結果被災地を苦しめている。

 

なので、メディア関係の諸君、あほな政治家の発言やその指示は本当聞かないでください。 今後マジで無責任な発信が多くの人たちを困らせる結果に招くことも真摯に受け止めてください。 メディア諸君、今回の失態を報道すべきです!

 

震災直後はどんな時でもボランティアの人たちが来ることが大きな勇気と希望になります。 もちろん、犯罪者とかが来るのもあるけど、それらは事前に警察などで徹底した予防対策を練ってもらってください。 

 

いかなる震災でもボランティアは一日も早く大量に必要です! この教訓を二度と間違えないように。 「ボランティアは来ないでください」は不要な前例であり、失敗した指示命令の前例を振り返ることなく反省せずに前例だけ事実化されたものであり、それを何も考えず、震災直後にそうした方が良いという被災者の事を考えていない愚策であると強くこの場で言っておきます。

 

3月16日は僕の誕生日でした。 その日に命を懸けてこのことを先ずは言っておかなければならないので、強く伝えたいこととして、この日に刻んでおきたいと思います。