震災から8年が経って | 富山よしのぶオフィシャルブログ

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今日で東日本大震災から丸8年ということになる。

 

沢山の尊い命が奪われたが、国も人々も気持ちを傾け、そしてエネルギーを集約して皆で復興に携わってきた部分もあったのではないかと思う。 特に震災直後の1~2年はそうだったのではないかな。

 

この直後の1~2年の方針であったり、混沌とした中での方向性の明示というものが震災直後に発令できるかどうかが恐らく今後の震災が会った時の鍵になるだろう。

 

震災があって気づいたのは、日本国民は暖かい。 この国の将来はまだまだ明るいんじゃないかなということ。 皆で何とかしたい、何をすべきか、など自問自答して動いた方々も多いと思う。 何もできなくても祈った。 心は動いた人が多いということですかね。 

 

問題は、震災直後の1~2年で、将来を見据えた人々の生活の再建と長期的な産業開発がほとんど政策に入っていなかったのが大きな課題と言えよう。

 

あと、法律というのはどうにか柔軟にならないものかといつも思う。 危機的な状況は被害状況によって異なるし、地域の経済力によっても異なる。 法律は全て同じであり、行政対応も杓子定規となると、現地ニーズを見落とし、本来助けるべき被災者を救えなくなる。

 

このような穴はめちゃくちゃある。 穴だらけだ。 

 

議会をスムーズに招集して法律をすぐに変えられる仕組みも必要だが、それ以前に現地情報を確認し、吸い上げ、何が困っていることなのか、フェーズフェーズで聞き取りをし、政策に組み込むようにして、情報収集から政策立案部隊が一体的になって、かつ住民と常にコンセンサスメイキングができる組織が行政側に必要だなと感じる。

 

でも、そんな無いものねだりをしても仕方がない。 将来そんな仕組みができればいいなと思うが、阪神大震災で経験されたことが、東日本大震災で活かされず、恐らく今回の東日本大震災の経験も他で活かされていないのが明白だなと感じる。

 

なので、震災が起きると、どこで起きても、どのようにあがいても復興自体は難しい状況に陥る。 神戸でさえ長田地区は復興していない。 建物は再建されたが住んでいた住民はいなくなった。 東日本大震災の被災地域も同じことが言える。 地方なので神戸よりは輪をかけて拍車がかかっている状況だ。

 

何とかしないといけないが、力強い政治改革とリーダーシップが必要だ。 国なのか県なのか市なのか、そしてそれら行政が経済団体との連携をしていかないと、実現は難しいのではないかとさえ感じる。

 

これらの環境と状況を踏まえてだが、その上で現地でふんばって行こうと思う。 年々大変になっていくのは目に見えているが、年々自分自身のレベルアップを図れば少しはあがけるのではないかと信じてやるしかない。

 

縮小する市場、超高齢化の波、人口流出、廃業の波など課題だらけだがここで踏ん張っている人達も多い。 その人たちと励まし合って笑って前進するのみなので、皆で頑張って行こうと思う。 まだまだこれから。

 

1点大きな課題があるとすれば、せめて、2020年の復興庁の解体とそれに伴う特区制度等の支援の打ち切りというものは、「10年ですから仕方ないですね」という行政の他人行儀な姿勢に憤りを感じるので、それだけは何か皆で何か考え直してほしいなと思う。 そもそも被災地が復興してから打ち切るのが筋じゃないかな。 復興なんてしていないので。 時間で区切るという発想が現地を知らなさすぎる人の発想だなとつくづく感じる。 これは見直しを是非進めてもらいたいとこだが、見直されないのだろうなぁと諦めすら感じる。