経済再生に必要なのは社会保障制度の改革ですね | 富山よしのぶオフィシャルブログ

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「日銀がついに敗北宣言」http://www.mag2.com/p/money/457530

なんていう見出しのニュースが飛び込んできた。 まぁGDPマイナス成長だったもんな。

 

類を見ない金融緩和策で景気を押し上げようとしている試みは、デフレ脱却には必要やったし、本来2012年から安倍政権になってからのこの6年間で十二分に景気浮上できる時間はあったと思う。

 

でも、他が全く変わらなかったので、失策として取りざたされるのだろうなぁと思う。

 

他とは、1)デフレ脱却をするタイミングで消費税引き上げをして、更にこれから引き上げることが決定していること 2)社会保障制度の改革が一向に進まず、就労世代の社会保障費負担が増え続け可処分所得が年々マイナスになっているため、景気浮上に一番必要な国全体の「消費力」が一向に浮上してこない・・というところ。

 

経済政策は社会全体の構造に大きく左右される。 少子高齢化で支えられる側が急増し、支える側が激減し、生産世代が少なくなればそりゃ破たんするのは当然なわけで。 

 

年金の世代間格差の是正、医療介護費の削減のために予防医療へのシフトチェンジ。 50年前から少子高齢化が分かっていたにもかかわらず、当たり前のことをずっと50年もやってこなかった政治の大罪です。 そうなったのもそのように変化の声を上げてこなかった無関心国民と大人達の問題でしょう。 そう。国民が自分で選んだのだから自業自得と言えば自業自得か。

 

でも実はそうではないんだな。 選んできたのは「自分さえよければ」、「自分の世代は困らないから」と若い世代に苦労を先延ばしし押し付けてきた過去の大人達。

 

いつの時代も「今変わらないと、今変えないと、危機的状況になります」と叫ばれ続けてもう50年。

 

カエルは熱い熱湯に入れると飛び跳ねますが、水の中に入れて徐々に温めて沸騰させるとそのままゆでガエルになるそうで。 少しずつの変化には気づかないんだな。 今の日本と言ったところ。

 

これは恒久的課題で、日本の最重要課題。 経済再生したければ社会保障の問題に切り込む必要あり。

 

岩手県陸戦高田市と大船渡市で、ものすごい小さい力やけど、先ずは被災地域から少しは解決できるように努力して精進していきたいもんだ。