復興とは変革以外のなにものでもない | 富山よしのぶオフィシャルブログ

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被災地域で事業を進めてきて早6年半。 もうすぐ震災から7年の月日が流れる。

 

著しく町は変化した。 元々あった町が壊滅的に消失し、陸前高田に至っては町全部をかさ上げするという巨大工事でまだ完了していない。

 

町ができる前に、人口は著しく流出し、今では町を訪れる人口も激減中。

 

町自体が大変化を体験しているまっただ中なのである。

 

しかし、復興の妨げになるものがある。 人間の脳みそに潜んでいる、「元通り」というイメージもしくは「このままでいい」という甘い考え方。

 

元通りにするには、今の大変化中の状況を革新的に大変化をもたらさないといけないということであり、当然その「元通り」も「元通り」にはならない方向性に向かうしかないのである。

 

「このままでいい」というのは、何の努力もせず、傍観だけして、当たり障りなく波風立てずに何も起こさなければ平和になるというマジで甘々な考え方。 大激変している町に何もしなければ、大激変が加速して町が消失するぐらいの危機感を持たなければいけないのに、そんなイメージを持つことさえもできていない人もいる。

 

足並みをそろえていくことも大事だが、今は待ったなしの時期に来ている。

 

とにかく行動して、何とかもがいて、前進できるものは前進する必要性がある。

 

復興とはそういうことだ。 もちろん、前に進むことは今の仕組みを壊すことでは無い。 今の仕組みでは枠が小さすぎるので大きくしていくということで、相乗効果をもたらすことをやって行かなければならない。

 

震災復興でなかなか復興が進まないのは復興するということはどういうことか、のイメージをしっかりと持てていない人が多いからなのではないかと思う。 要は腹決めて自分自身が大変革していかないといけないということなのだ。

 

復興を妨げる大きな壁は人間のイメージ力なのであろう。

 

そのイメージを共有するまで地道に長きにわたって根気よく説明をしたりしてきたが、理解を共有するのにあまりにも時間がかかりすぎている。

 

そろそろ、理解している人達だけでエンジンを猛烈にかけていく必要があるのではないかなと思う。

 

とにかく復興の邪魔する力に対してはそのまま「ああそうですか」とか「そうなんですね」と同調したりしていてはいけない。 前に進む人達と力をとにかく合わせて、事をスピーディーに進めていく必要がある。