震災から6年10か月が過ぎました | 富山よしのぶオフィシャルブログ

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1月11日で東日本大震災から6年10か月が過ぎました。

 

被災地域では人口流出が大きな課題で、町が再建するベクトルと、そこの町に生業が宿るベクトルが相反しています。 町の整備やかさ上げ工事は進んでいますが、その町に住む人達、あるいはその町で仕事をする人たちが減ってきています。 陸前高田に関しては、2017年に訪れた人数が2016年のと比べて5分の3に激減しています。 60%に落ち込んでいるということです。

 

出ていく人が増えて、入ってくる人は減っているという現象です。

 

かさ上げ後の市街地も6割の土地がどうなるか未定の状態が続いています。 

 

被災地全体的に多かれ少なかれこのような状況ではないかと推測されます。

 

2011年震災直後、この地で、事業をやると決めた時にはこうなることは明明白白でしたので、別にびっくりはしていませんが、社会風潮的に危機感が感じ取れないのに危機感を覚えます。 

 

大変な状況なのです。 が、社会はいつも平時対応で。

 

これは被災地域の問題ではなく、日本全体が少子高齢化に拍車がかかり、人口減少し、財政難が対処不能な状況に陥り、どうにもこうにもならない状況でも、恐らくメディアはその事実を取り上げることなく、社会も危機感を覚えていない状況になっているのだろうと推測されます。

 

平和だからいいのでしょうかね? 増え続ける借金は次の世代に押し付ければそれでいいのでしょうかね?

 

あまり全体を考えない世代になってきたのでしょうか。 個人個人の個人主義が台頭し、隣の人は何する人ぞと無関心になってきたからでしょうか。

 

結構、大変な状況になっている時は皆が力合わせないといけないとは思うのですが。 先見て、次の世代に本当にバトンを渡せるような、そんな仕組みにするにはどうすれば良いか喧々諤々と議論して、決めて、実行して、検証して、再度議論して、実行して。

 

課題についてあまりにも何もやってない感が否めない。

 

社会課題はゴロゴロ転がっている。 そこにチャンスを見出して、挑戦できる、そんな日本人が沢山いるはずなので、信じて僕も目の前頑張って行こうと思います。

 

沢山の方々が無念にも亡くなられた東日本大震災。 死にたくて死んだ人はいない。 この震災があったから、案の定東北沿岸部は大変になったという暗い話にするのではなく、何とか、この震災があったから新しい仕組みが生まれた、とか、この震災があったからプラスになったというものを、残された僕らが力合わせて築き上げていかないと、報われない気がずっとしている。

 

まだまだ本気出してないと思うので、未だかつてない本気をこれから出して行こうと思います。