玉山金山を陸前高田の唯一無二の観光資源に | 富山よしのぶオフィシャルブログ

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まぁ、前から思ってたというか、玉乃湯を運営することを引き受けた時点から、玉山金山が唯一の観光資源であり、世界的にも通用する歴史遺産かつ歴史探訪場所だとは思っていた。 

 

が、引き受けてから、玉山の金山探索やそれをツアー企画しようとするとことごとく否定的な話が出てくる。 結局やめておいた方がいいみたいな。

 

今回、インターン生がやってきた。 やはり、どう考えてもそこに着目をする。 玉乃湯を盛り上げるためには、どうしたらいいか。 誰もが、絶対に玉山金山に着目する。 なんでそこにフォーカスを当てないのか? 結局、納得性のある理由で玉山金山に入ってはいけないという根拠は一つも無い。 が、運営開始当初は、運営自体がてんやわんやで、面倒になることは後回しにしてきた。

 

が、しかし、前からやろうと思っていたので、このインターン生が来たタイミングで私も本気を出して陸前高田を東北でも有数の観光名所にしていこうと思う。

 

いざ、インターン生達と玉山金山探索。 人を魅了する物があるのか?

普通に考えて、金が産出される際に、その周りに水晶がくっついてくる。 ケイ酸が結晶化したものらしいが、それの純度の低いものが白い岩でこの玉山自体が白い岩でできている。 すごい金山だと思う。 その純度が高い結晶が水晶で、透明な石でガラスみたいなものだ。

やはし、インターン生はその水晶に夢中なわけで。 地元の人から聞いたが、大きな水晶は既に掘り尽くされたとか。 確かに大きいのなんか見たことない。 小さな水晶は見つかる。 小さいけど、見つけるだけでも楽しいもんで、インターン生はテンションあがって宝さがしに夢中で時を忘れていた。

綺麗な水晶はこの軍手の上にはわずかしかないが、白い石でも嬉しいみたいで。

 

水晶探しは楽しいという結論に至る。

 

さて、金山だが、こちらの玉山金山は、日露戦争で高橋是清が軍資金が必要で日本はお金が無いことから、外国からお金を借りるために玉山金山を抵当に入れて、当時のお金で8億円借りた。 今のお金で4兆円の金額だと言う。 4兆円を金山から金が出るかもしれないからという憶測やロマンでお金を貸すアメリカ人やイギリス人はいない。 しっかりと金の埋蔵量を測定した上でお金を貸したんじゃないかなと思われる。 これは僕の勝手な憶測。 このお金は利子がついていたので、完済したのは昭和61年だとか。 つい最近やね。

 

それだけの価値があると評価された金山である。

 

何で?

 

東大寺の大仏の金箔を算出した金山が玉山金山であり、その金の掘削で陸前高田の町が竹駒町のあたりから出来ていった。 中尊寺金色堂の金もこの山から産出されている。 マルコポーロが東方見聞録で「金の国ジパング」と称した理由がこの玉山金山にあるのだ。 佐渡の金山は有名だが、それは徳川幕府になってから有力な金山になっただけで、玉山金山は奈良時代から日本で有名な金山だった。

 

この黄金の国ジパングがコロンブスを西回りの航路で地球を周ろうとしたのかもしれない。 アメリカ大陸の発見は玉山金山が原因かも?

 

それは言い過ぎかもしれないが、要因の一因であったかもしれない。

 

奥州藤原氏がこの金山を抑えたお陰で、源氏に負けない大栄華を誇った文化を有し、勢力を保った。 後に伊達氏がこの金山を有し、徳川が最も恐れた藩となる。 玉山金山を制する者が、歴史的勢力を誇った。

 

それは金だから。

 

徳川幕府が伊達藩から玉山金山を没収してから金が出なくなった。 ほんまかな。 ここはロマンの話。 ひょっとしたら金はあったけど、無いってことにして、玉山金山を戦争の火種にしたくなかったのではないかな。 実際、明治時代に入って、この金山を抵当に入れて国が借金できるのだから。 徳川時代にも金を産出していたのだろう。

 

とんでもない歴史のロマンです。 

 

この1300年ほどの歴史をタイムトリップしながら、金山を探訪することもできる。 そんな玉乃湯宿泊プランを用意するなり、あるいは玉山金山を、その山の重要性にふさわしい観光名所にしていく必要があるので、色々な人達と連携していかなければならない。

 

それをやろうかなと。

 

町の人口が減り続け、産業も弱くなってきている中、せっかくある資源を世の中に知ってもらい、見に来てもらわないといけない。 賞も無い理由でフォーカスを当てないことを続けていることは人類として罪である。

 

人が来てなんぼ。

 

さぁ、黄金の国ジパングをもう一回この地陸前高田から作り上げていく仕事をやっていこうと思う。

 

まさに夢のある仕事っちゅうことで。