今日も、てか昨日か、講演づくし。
2つ講演をやり、被災地の現状を伝え一人でも多くの人に力をお借りすることを伝えた。
また、大変な時代の中でみんなで頑張って行こうと呼び掛けもした。
それはそれで力を尽くしたが、今日はある団体の方から電話で相談を受けた。
3月11日のこと。
沢山のボランティアの方々が、とある被災地に行くことになり、どうしたらいいのかわからないと。
やることに対して人数が多すぎるのだ。
逆に迷惑になるかもと。
うちの団体でもある課題だった。
沢山の人達が「3月11日は出来れば現地に赴き、何かお役に立ちたい」と思って、あれやればいいのか、これやればいいのか。
もちろん現地でお役に立てる事があれば喜んでやるという人達ばかりなので、それはそれで素晴らしいことなのだ。
問題は、ニーズに対して適正人数なのか?多すぎても困る。
お祭りではない。
3月11日は喪に服す日であり、被災者の方々はどうしてもご家族やご親族のことを思い出すし、これからの展望も見えていない方々も多いし、ただでさえ気持ちに余裕がない。
そんな時に愛想笑いさせてボランティアの受け入れに従事して頂くのは違う。
必要なことを的確にやらなければならない。
鎮魂なのだ。
色々、被災者のことを考えると慎重かつ双方の気持ちが一緒になって動かないといけない。
この事はうちの団体でも話し合った。
今日御電話頂いた団体の方は、やることに対して必要人数は多分十人ぐらいのところを何百人も来るという。
であれば、先ずは趣旨目的を明確にして、目的を遂行するのが使命であり、適正人数等含めしっかり告知する必要がある。
また、せっかくの沢山の方々のお気持ちを無にするのは良くないので、そんなに沢山来るのであれば、その人数を生かし、一人1000円頂いて、何百人規模であれば何十万円にもなるので、訪問先に義援金として寄付したらいいのでは?
それなら現地でも喜ばれるはず。
とお伝えした。
被災地支援活動は本当にマッチングが大事。
ニーズの理解と提案。そして支援側のお気持ちと手法がマッチングしないとうまくいかない。
ここのコーディネートは全体像が見えて、かつ人に対して余裕がないと出来ないかも。
結構ハイレベルなことやわ。
復興計画も全てそうやなぁと思う。
自分の出来るサービスとニーズのマッチング。
社会の全てやね。
四苦八苦しながら取り組んでいかないと。