お盆休みから小説を読んでいます。
今回は、楡周平さんの「黄金の刻」
楡周平さんの本で本棚に残っているのは
下の写真です。特に良かった記憶があるのは
「青狼記」
「Cシリーズ」6巻 下の写真の黄色の本
です。
で、今回は以前本屋さんで購入していた
「黄金の刻」を昨日から読んでいます。
今回の「黄金の刻」は
時計のSEIKO
精工舎の創始者の服部金太郎さんのお話し。
途中から、気に入った箇所に付箋。
たくさんになってきたので、
気に入った箇所でも、特に気に入った箇所に
付箋を斜めに貼りました。
その斜めに付箋を貼った部分だけ
ピックアップ。
🔹特に時計の世界で成功するためには、
商才が必要ですが、それだけでは十分
とはいえません。
商才と合わせて技術を持ち合わせて、
初めて成功を収める確率が高くなる。
🔹商売において、最も大切なのは、
お客さまの信頼を得ること。
それすなわち、約束を確実に履行
すること。
🔹中鉢さんは、、(中略)、、機を見るに
敏なだけな商人で、話に夢というものが
全く感じられない。
でも、服部さんは違う。、、、
自分も同じ夢を追ってみたい。
🔹経営者の人となりは、従業員の
仕事ぶりに表れると渋沢栄一さんは
おっしゃってね。
会社に不満を持っていれば、
どれほど徹底した教育を施そうとも
態度や言葉のどこかに、
それと分かる兆候が出るものだが、
服部時計店の従業員からは、
一切感じられない。
🔹自分で考え、こたえを見出すことは
大切なことだし、価値ある行為には違いない。
しかしね、先人が考え、見い出した
こたえには、耳を傾けるべき点が
あるのもまた事実。
人生は長いようで、短いものだ。
白紙の状態から考えるよりも、
先人の教えに従い、
さらによりよいこたえを見つけるべく、
そこから先を模索する方が、
時間を有効に活用できる。
🔹時計製造に携わる人間は、
高度な技術を修得し得る能力だけでなく、
さらに勤勉な労働者たるための教養と
道徳性を身につける必要がある。
🔹会社は、経営者が金儲けするために
あるのではありません。
従業員を幸せにするために、
ひいては、幸せな社会をつくるためにある。
🔹改めて気がついたことは、教育の大切さ。
知を学び、身につけることの大切さ。
🔹最初の段階に間違いがあれば、
いくらいじくり返しても、
結局駄目なものは駄目なんです。
🔹少量の精巧な時計を造ることは
容易いけれども、それを大量生産に
導く体制を造るのは、なかなか難しい。
🔹住友さんの家訓はね、
目先の利益を追えば、いずれ客を騙す
ことも辞さなくなる。
世間は商人の魂胆を驚くほど鋭く見抜く。
つまり、「浮利にはしらず」というのは、
志を高く持ち、常に誠実であれ
と言っている。
追記
今朝、
「黄金の刻」の終章とエピローグを
読み終えるまえの日の出前に
岩屋山に向かいました。
なんだか、魂に触れる本でしたので、
読み終えるのがもったいない気がして、、、
で、岩屋山に向かう途中で
頑張って走っているはんぺいたさんに
お会いして、自分も頑張ろうと思い
気持ちも新たに岩屋山に登れました。
山頂から虹ヶ丘小コースに一旦
降りましたが、先週の台風で
荒れていたのと、イノシシに遭遇したので、
再度、山頂に登り返し、谷コースを降りました。
そして、「黄金の刻」を読み終わりました。
さすが、楡周平さんの作品は感動を与えて
くれます。
さあて、次はこの3冊のうちどれから?^_^