11月21日(8日目)
ずっとおもわしくなかったお腹の調子が朝いよいよ悪くなる。
水かなにかにあたったのだろうか。
でももしそうだったら吐いたり下したりもっとひどいはず。
朝ごはんの食欲もない。
日本から持ってきていた非常食のお菓子をむりから食べて下痢止めと抗生物質を飲む。
これはタイにジョージが行った後似たような症状が続いたので処方してもらった薬だ。
薬をのんで30分ほどして激しい寒気がする。
これまた持ってきていた体温計ではかると37度の微熱があった。
代理店のスタッフがキャンセル待ちをしに私たちのパスポートなどをロッジに受取りにくるので、しばしジョージが部屋を出ていた。
戻ってきて再度体温をはかると39度になっていた。
すごく寒い。
地球の歩き方を見るといろんな病気の症状に当てはまるのでとてもブルーになった。
特にマラリア。症状がそっくりだし、予防薬の効かない耐性をもった蚊が増えてるという。
キャンセル待ちをとりやめて至急病院に行くことにした。
旅行社にジョージが連絡をとり病院を探してもらう。
アルーシャのクリニックに現地の代理店のスタッフに連れて行ってもらうことになった。
キリマンジャロからは1時間かかる。
ここらへんからはあまり覚えてないけど、地方の病院では二次感染の危険もあるので、AIUにも再度病院を調べてもらったりいろいろ大変だったよう。
念のためAIUとケニアの日本人スタッフに診察の翻訳もしてもらうことにして、新しい注射針の確認などをしてもらうことにした。
こじんまりとした病院についた。
院内には現地の人が順番を待っていた。
症状などを通訳してもらい問診をうけてから、採血・検便・検尿をした。
コレラ、マラリア、食中毒、考え得られるだけの風土病を検査してもらった。
申し訳ないけどやっぱり注射は緊張した。
こんなところで何してるんだろうと思った。
ジョージも念のため一緒に検査した。
1時間後に来てと言われて1時間待つ。
1時間後再度医者のところへ行くと神妙な顔をされて個室に通された。
ベットの上に点滴が置いてある。
「NOマラリア ・・・でも体内のバクテリアの数がすごい。」
要は食中毒による発熱と腹下しでした。
ジョージもわずかにバクテリアが検出された。
神妙な顔するからもっと怖い病気を覚悟したので、幾分安心した。
ベットと点滴があるので少し入院させられるかと思いきや、ただこの部屋が空いていたので通されただけみたいでした。
ザンジバルに今からいっていいかと聞くと、問題ないが、ザンジバルのわれわれが行くところにはちゃんとした病院がないのでもし万が一なにかあったら病院に電話することになって、非常時はフライングドクターを使うことにした。
大きなラムネ程ある毒々しい色の薬をたくさんもらって、キリマンジャロ空港へいそいだ。
もう13時を過ぎている。午後の便ぎりぎりだ。
フラフラになりながらチェックインしてゲートに進んだが、2時間遅れらしく夕方6時前までまちぼうけだった。
病院でオレンジ風味のドリンク材(ポカリみたいなもの)をもらったので水に溶かして飲もうとしたが尋常じゃないほどマズイ。
それでも解熱剤を飲んだのでだいぶ楽になってきた。
隣の椅子には昨日のタンザニア人が座っていてジョージと話をしていた。
彼もまたこの旅行でとても印象深い人の一人。
ザンジバルで別れる時お別れの挨拶をした。
ザンジバルまでは30分ほどのフライト。
やっとついた。
現地のドライバーさんが待っててくれた。
正直2時間も遅れてもしかすると待っていないんじゃないかと思っていたのでとてもほっとした。
外はもう暗くて何も見えなかった。
一時間ほどしてマテムウェというところにあるマテムウェバンガローについた。
ベットに転がり込んで休む。
よく考えたら私はもちろんジョージも看病で朝からなにひとつ口にしていなかった。
薬を飲むためにもごはんを食べなくてはならない。
部屋に食事をもってきてもらう。
しかし私は食べ物の匂いで気持ち悪くなり食べれる状況じゃなかった。
日本から持ってきていた非常食のクッキーを2,3枚食べて薬を飲んだ。
全部で5錠。下痢止め、解熱剤2錠、抗生物質2種類。
ジョージは1錠処方されていた。
飲んですぐに胃がむかむかして、薬を全部吐いてしまった。
胃の中がまだ空っぽなところに強い薬を飲んだからだろうか。
薬が飲めない。
胃を休める為に日本からもってきていた胃薬をのんだ。
明日胃が回復したらもう一度薬を飲もう。
熱が下がらなかったのでジョージはくたくたのまま一晩中看病してくれた。
11月22日(9日目)
翌朝胃がだいぶ回復してきたので朝ごはんを食べ薬をのんで午前中はバンガローの部屋のテラスで海をみながら寝た。
海はいろんな青にグラデーションされていてすごくきれいだ。
昼になるころにはすっかり熱もひいた。
海でしたいことがたくさんあったけどさすがにがまんした。
バンガローのそばのビーチを散歩すると地元の人がタコを挙げたり、網をもって入って行ったりのんびりしたところだった。
観光客はこのバンガローの人以外はほとんどない。
海のむこうには、ビルゲイツがミレニアムを過ごしたという小さな島が見えた。
そこにはイルカやリクガメがたくさん見れるらしい。
もう一度リベンジしにこようと固く約束して二人で眺めた。
ランチの頃にはすっかり食欲も回復してきた。
午後もまたビーチやバンガロー内の散歩。
ビーチの砂浜は見たことないほど白くてさらさらで気持ちいい。
ウミガメがここに卵をうみにくるらしい。
ビーチにある村の青年がやってるお土産屋さんへ行った。
オーナーがバンガローを訪ねてきて、「今日本当は私たちのサプライズでビーチでディナーをと考えていたのだけど奥さんの調子が悪ければ申し訳ないのでOkかどうか聞きにきた」と言う。
心づかいがとてもうれしかった。
ディナーの時私たちだけ砂浜の上や岩にキャンドルをともしてセッティングしたところへ連れて行ってくれた。
そこへ連れていってくれるスタッフは私たちがオーナーに聞いたことをしらされていないようで、びっくりさせようと内緒でこっちこっちと連れて行くので、とてもかわいくて私たちも騙されているふりをした。
ビーチはとても幻想的で星もきれいで本当に感動した。
担当してくれたスタッフはすぐそこのマテムウェの村に住んでいて、ブルースリーが好きで彼は日本人と思って話しているのでそういうことにしておいた。
料理もとても美味しくて病み上がりと思えないほどたくさん食べた。
いろいろあったけどここまで来てほんとうによかったと思った。

最終夜にして一番新婚旅行らしい夜でした。





