11月18日(5日目)


朝食はレストランテントでとる。


今日は気分を変えてビクトリア湖へ行こうとANEILが提案して、いくことになった。


キラウィラキャンプを出てすぐの道中、メスのライオン3頭が草原で気持ち良さそうに寝そべっていた。


車なんて気にもとめない。


今日は出だし好調。ANEILも満足げ。


それから30分ほどして公園のゲートを出て町へ出、湖へむかった。





















ビクトリア湖はアフリカ最大でケニア、ウガンダ、タンザニアの3カ国に囲まれている。


はっきりいってなにがあるのかわからないまま来たら小さな村に着いて、しばしビクトリア湖とこの村の説明を村人にしてもらってそのあと木のボートにのせられた。


説明は早口の英語で半分もわからなかった。


ANEILは乗らず、私、ジョージ、村人のお姉さん、ボート漕ぎの若者3人。


後ろに竹でできたつりざおが見えるので釣りをするのか・・・・


お姉さんはここには大きな体長2mは超えるナイルバーチがいるのよと言っていた。


村のことタンザニアのこと色々教えてくれた。


この村は一夫多妻制だそうだ。


タンザニアは村や部族によって生活様式も宗教もバラバラだ。









少しいったところにボートを止めて釣りをした。私は釣りは好きだけど動く餌はつけられない。


いやな予感がしたけどやはり餌は軟体動物系の私がもっとも苦手とする部類のものだった。


餌は若者がつけてくれて(ホッ)、はじめるもなかなか難しい。


だけどボート漕ぎの若者3人はいとも簡単に釣りあげていた。


名前は忘れたけど10cmくらいの小さな青い魚だった。


彼らは舟底に少量の水を貯めて釣った魚を放つので、ワイルドーと思いながらも舟底に足がつかないようにしながら体を支えていたので大変だった。


結局釣り果は私1匹、ジョージ1匹。










ボートを降りると子供たちがたくさん集まってきてくれた。


かわいい。


この子供たちはこの村の孤児なのだそう。


5歳くらいのおんなのこが1歳くらいの赤ちゃんをおんぶして、私の手をにぎにぎして歩く。


村を10人くらいの子供たちと手をつないで歩いていると、黒柳テツコの気持ちになってきた。


















この村に一人ドクターがいるからあとで行こうと村人のお姉さんが言うので、ついていくと村の入り口にある小さな家に連れてこられた。


家といっても半径2mくらいの場所に土でつくられた壁と草で葺いた屋根があるだけ。それでも他の村の家よりは快適そうだ。


中にはドクターといわれている男の人とその奥さんがうつろな目でいた。


この人がドクターなのか?とおもっていると、中へ入って座ってと促されてしばしお邪魔することになった。


なにか具合の悪いことはないかと聞かれて、特には・・・・と言うと、ふいに無表情なままドクターがタイコをたたいて歌(?)を歌いはじめた。


今日はボートに乗せられたあたりから、もう流れに身をまかせようと思っていた。


このドクターの突然の歌もとりあえず座って聞いた。


暗い家の中は蠅がとびかっていた。


ふと入口に影ができて2歳くらいのこれまた無表情な裸の子供が家に入ってきた。


手にはマラカス。


彼はドクターの隣に座り無表情なままマラカスを振って一緒に歌う。


ボー然と眺める私とジョージ。


歌がおわると黒い粉をドクターが取り出し、黒い液体をかけて紙に包んだかと思うと火をつけて家の端へと投げた。


勢いよく燃えた。ガソリンのようなにおいが家に充満する。


隣にいた村人は真剣だ。


そのあとは、おなかの痛い時に飲む薬や子供が欲しい時に飲む薬など怪しい色とりどりの粉をドクターはちょっとづつ見せてくれた。


その隣で無表情な子供は半開きの口元でずっと歌をくちづさんでマラカスをふっている。





















一通りの薬を紹介してもらったので御いとまして、外にでる。


・・・正しい医療がこの村にこないものか。




刺激的なビレッジウォーキングの後、村にバイバイして国立公園のゲートのベンチでランチBOXを食べた。


ドクターの子供は後から考えると、あの目つき・風貌・存在感とても可笑しかった。


あの場所では笑える雰囲気じゃなかったけど。


動画をとらなかったのが悔やまれる。







村とANEIL







キャンプに戻って昼寝してまたいつものように夕立ちがふって涼しくなってやがて暗くなり、ディナーの時間になった。


このキャンプとも今夜でお別れだ。


今年に入ってから初めての日本人だったらしく、毎日スタッフがいろいろ話かけてきた。




この旅行で忘れられない人が何人かいるのだけど既出では今日の村のドクターの子供とここのレストランのチーフ。ほとんど笑わないし、どちらかというとふてぶてしい表情をいつもしていて、暇になると暇つぶしに話しかけてくるのだけど、とてもいいキャラクターをしていた。いつも素でマイペースなかんじ。


タンザニアの人はみなとても穏やかで控えめで、温かい。


この人とも一緒に写真をとっておけばよかった。残念。
















夜はもう外の音にも慣れたものですっかり気にならなくなっていた。


明日は早い。