おはようございます 吉村龍泉です。
大過は、繋辞下傳の第二章に
『古のと葬る者は、厚くこれに衣(き)するに
薪を以てし、これを中野(ちゅうや)に葬り、
封せす樹せず、喪期数无し。
後世の聖人これに易(か)うるに
棺槨(かんかく)を以てす。
蓋しこれを大過に取る。』とあります。
太古は、
の屍体を野原に捨ててその上に
薪を厚く積んでおいたその形がであって、
後世の棺桶にあたるものだそうです。
しかし、棺の字に官があるように寝棺は
官吏の偉い人たちだけに用いたもので
あったようです。
彖辞(卦辞の補足)に、
『棟撓む。本末弱きなり。』とあります。
これは、人間の足下がふらついて
頭がのぼせているのは棺桶に入っている
のと同じことだと解釈できます。
本末の本の字は、木が根本から水分を取る
働きを示し、末の字は、その水分から取った
養分が上ってきて葉を茂らせ、木を伸ばす
働きを表しています。
ですから、本末弱きなりとは、根からの
水分の補給もなく、末端の葉も枯れていく
ので、木は死滅するしかないということです。
澤風大過の卦を得た時には、
思案が定まらないことや
間違いやミスをして悔やむと云えます。
それは、頭がボーとしていれば、
当たり前です。
また、以前に大きな失敗をしたことが
あるとも云えます。
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