こんばんは 吉村龍泉です。

 

人間は、勝負の時、苦難に陥っている時、

 

重い病いを患っている時はもちろん

 

日々の生活の中でも、

 

何かにすがりたい気持ちになります。

 

特に、祭礼や縁日神輿や市など訪れると、

 

ついつい求めてしまいますよね。

 

神社出雲大社や寺社寺に参拝すれば、

 

お札おふだやお守りお守りまたおみくじおみくじy’sy’sも引く。

 

酉の市にいけば、商売繁盛を期待して、

 

幸運・金運をかき集めるために、

 

熊手えべっさんを購入する。

 

ひとひとひとを招く、お金Yenを招く意味で、

 

招き猫招き猫を求める。

 

ふと、選挙の投票日をまじかに控えて、

 

よく各候補者の選挙事務所にダルマ達磨

 

置いてありますよね。

 

なぜ、達磨だるまなのかはてなマーク

 

また、何故当選確定の時に、

 

だるま達磨に目を入れるのか? と

 

疑問に思いました。

 

そして、ちょっと調べて虫眼鏡みました。

 

まず、ダルマとは達磨、達磨大師のことだと

 

云われています。

 

(上記の絵は、拝借いたしました。)

 

達磨大師は禅宗の開祖で、修業のために

 

座禅を9年続けた結果、手足TE爪先

 

腐ってしまい、手足のない姿になったという

 

伝説があります。このことで達磨大師を模した

 

置物や玩具が作られるようになりました。

 

また、福島県会津地方に古くから伝わる

 

縁起物・郷土玩具の一つである

 

起き上がり小法師(こぼし)

 

倒しても倒しても起き上がってくる置物と

 

達磨が融合したとも云われています。

 

 

 

 

(起き上がり小法師:画像は拝借しました。)

 

達磨といえば赤色を思い浮かべる方が

 

多いと思いますが、

 

それは何故なのでしょうかはてなマーク

 

赤色には古くから魔除けの効果があると

 

信じられてきたからです。

 

禍や病いなどは、赤いものを身に付けていると

 

防げると考えられてきたそうです。

 

また、達磨大師が修業中に着ていた服が

 

赤いことから(上記の絵を参照)、

 

赤いものが多いとも云われています。

 

また、達磨大師といえば、達磨相法

 

ことを話しておかないと(占い師なので)

 

素通りするわけにはいきません。

 

達磨相法とは、簡単に云うと

 

良い相というのは、

 

眼・瞳目の動き

 

目つきよって決まるから、

 

良い眼の動きを身につけて

 

運気を良くしようとする方法です。

 

この相法を達磨大師は、インドから

 

南北朝時代の支那(現在の中国)に

 

仏教を広めるために訪れた際、

 

仏教伝道を円滑に受け入れてもらうために、

 

身につけたものです。

 

それは、何ゆえにか?

 

僧侶が何故?人相 占い師のまねごとを

 

しなければならなかったのかと云うと、

 

当時の支那では、来世よりも

 

現世の方が大切である云う説が

 

根強く、仏法の言葉に耳を

 

傾けてくれなかったからです。

 

それは、宮廷にも出入りしていた

 

相士(人相見)の勢力 影響によるものです。

 

だから達磨大師は、仏法伝道の方便

 

(道具)として、相法を覚えたのです。

 

それが後に弟子に授けられ、

 

これが僧侶の間に盛んになり、

 

相術が仏家の方で一般化していったわけです。

 

これが、達磨相法の起こりのあらましです。

 

 

さて、縁起物のだるまダルマの話に戻しますと、

 

だるまダルマには、なぜ目を入れるのかはてなマーク

 

意味は、由来は何なのか?

 

 

それは、感染症に関係します。

 

江戸時代に疱瘡(ほうそう:天然痘)が

 

流行したときに、だるま達磨の目入れが

 

始めったと云われています。

 

疱瘡は、天然痘ウィルスを病原体とする

 

感染症のひとつで、感染力が非常に強く、

 

人類史上最も致死率が高いと

 

恐れられていました。

 

江戸時代の人々は、疱瘡の原因を

 

疱瘡神によるものと信じていたようで、

(良く悪くも神様が出て来る。

八百万の神ですね。)

 

また、疱瘡神は赤い色を嫌うという

 

言い伝えがありました。

 

そのため、疱瘡患者に赤い着物を着せたり、

 

子供の玩具を赤く塗ったり、当時すでに

 

縁起物だった達磨ダルマも、

 

疱瘡神をおいかえすもの、魔除けとして

 

使われたそうです。

 

疱瘡に罹ると、視力を失う人が多いため、

 

目が綺麗に描かれている達磨ダルマが人気で、

 

目の描き方が雑なものは売れ残りようです。

 

そこで、売り手側は達磨に目を入れず、

 

購入者に目を描かせるようになったそうです。

 

そののち、仏像と同じように達磨ダルマは、

 

拝まれようになり、

 

ダルマダルマに目を入れることを

 

開眼と呼ぶようになりました。

 

それでは、

 

だるま達磨の目入れの時期はいつがよいのか?

 

目の入れ方はどうするのか? となると、

 

達磨達磨に目を入れる時期については、

 

決まりはありません。

 

願い事をする時は、人それぞれですのでね。

 

一方、目の入れ方については、

 

願掛けをするときに

 

まずは左目に目を入れて、

 

願いが叶ったら右目に目を入れます。

 

この理由は諸説あるようですが、

 

だるまの赤色は『火』火行を表し、

 

方角で云うと南を表します。

(陰陽五行説より)

 

万物は震に出づ。震は東方なり。

(易の説卦傳より)

 

万物は震 東より生み出されるとある。

 

なので、達磨だるまを南に向けた時に、

 

東にあたる左目から目を入れると

 

なったようです。

 

しかし、必ずしも、

 

左目から目を入れる決まりはなく、

 

選挙の時は、立候補者が右目に目を入れ、

 

当選したら左目に目を入れることが

 

多いようです。

 

今度の選挙で、ダルマ達磨に目を入れる場面が

 

映ったら、よく見てみてください。

 

また、開票放送でダルマダルマが映れば、

 

まず左右のどちらに目が描かれているかも

 

わかるかもしれませんね。

 

確認してみて如何ですか!?