こんにちは 吉村龍泉です。

 

 

今日は、人相 271 の歩みについて

 

ちょっと話してみたいと思います。

 

長い話になるので、

 

長~いのヤダ 読みたくなぁ~いと云う方は、

 

最後に云いたい事が書いてありますので、

 

それだけ読んでください。

 

 

では、始めます。

(人物は敬称略。画像は拝借しました。m(_ _ )m )

 
人相 273 は元々その根元は、医学に発していて、
 
実験心理学に及び遂に運命判断にまで及んだ
 
ものです。東洋西洋ともその源は古く西洋では
 
既にソクラテスの時代に人相云々038 
 
いうことがあり、三平方の定理で有名な
 
ピタゴラスやソクラテスの弟子のプラトンも
 
重んじていました。

 

ソクラテス

 

ピタゴラス

 

プラトン

 

アリストテレス

 

またアリストテレスは、熱心に人相 047 のことを
 
研究して書物(※1)に著しています。
 
アリストテレスの人相(学) 274 では、
 
人の顔の形貌を動物と較べて見て、
 
それから判断を下すというやり方です。
 
例えば、ある人の顔貌が獅子に似ているから
 
性格が暴(あら)いとか、ある人の鼻鼻は牛の鼻
 
に似ているから鈍い 鈍臭いという風に、
 
大体動物と較べて考え、判断していました。
 
この傾向は、1600年頃迄続いたようです。
 
この考えが、ダーウィンの進化論にも影響を
 
及ぼしたように思います。
 
それは、何故か? というと、
 
ダーウィンは、相当人相 275 を研究したと
 
云われているからです。

 

チャールズ・ロバート・ダーウィン

 

 
人相 194 には、“骨格は一世の栄枯たり” という
 
言葉があります。人相学 176 には、骨格を見る
 
骨相(学)スカルというものがあるのです。
 
骨相学スカルは、ドイツの医学者フランツ・
 
ヨーゼフ・ガルを祖始として、
 
いろいろと研究され、今日に至っています。
 

フランツ・ヨーゼフ・ガル

 

骨相学スカルとは、脳の生命現象の機能面から
 
研究することを基本に考えながら、
 
脳の各部位の働きと心の動きとの
 
相通ずる微妙な関係状態を推定して、
 
心力たる知識の有無及び強弱を
 
科学的に観察したものです。
 
骨相学スカルは形相学とも云われています。
 
日本では、第5代目石龍子が形貌学という形で
 
人の容貌骨格を研究されています。
 
「形貌学講義」改訂版(※2)では、
 
皮膚色についても語られており、
 
骨相(形相)スカルから人相 175 に近づいたなぁと
 
思います。
 
それは、皮膚色とは血色のことで、
 
顔に出て来る色についての判断が
 
書かれているからです。
 
骨相スカルのみでは終わっていません。
 
 
では、そろそろ東洋では人相(学) 179 は、
 
どのように歩んで来たのかを見てみましょう。
 
こちらも大分古く 釈尊降誕に際し、五百の
 
相者を召したとある所から見ても、それ以前で
 
あったことは明白です。中国でも上古黄帝時代
 
に始まった黄帝内経素問及び靈枢等に
 
これに関することが論じられているのを
 
見ると、かなり昔から人相学 176 があったことが
 
推察できます。また宋以降の人相学 194 では、
 
麻衣相法・風鑑原理・神相全編・人相水鏡集等
 
という書物が書かれ、現代の人相 193 、特に日本の
 
人相学 211 に非常な影響を与えています。ここで
 
我が国の人相 208 の歩みを見てみると、
 
古くは少彦命から下って人皇第十代崇神天皇は
 
ことに人相 204 に長けていて、それより下って
 
人皇第三十八代天智天皇及び藤原鎌足は非常に
 
人相 191 判断が上手だったと云われています。
 
そして天山阿闍梨を始として、長崎の鶴塞翁、
 
初代石龍子、水野南北、菅沼梅荘という
 
凄い人相見(観相家)がこの国から出ています。
 
また何故、現代でも人相、人相学 195 が
 
東洋 日本では残っているでしょうか?
 
占術として成り立っているでしょうか?
 
 
それは、相貌・骨格などのみを重視する西洋と
 
違い、東洋は顔に現れる血色・気色・身体から
 
発する神気も見て判断をしているからだと
 
思います。
 
“骨格は一世の栄枯たり”と古典にあるように
 
すぐに骨格が変化するものではないのです。
 
長いスパーンでの人生の歩みの判断であれば
 
出来るのですが、
 
現在のちょっと先のことの判断になると
 
顔かたち・骨格だけでは難しいのです。
 
やはり、“気色は行年の休咎(きゅうく)
 
を定む”と古典に書かれているように、
 
現在の状況・状態や数年の動きなどを
 
見ていくには、血色・気色もみて
 
判断していかないと無理なのです。
 
また、今では画相といって、
 
鑑定内容によって関係する方の顔の
 
表情や状態または場面・光景が、
 
依頼者の顔に出てきて、
 
それを基に判断できる人相見(※3)も
 
おりますので、現代の日本の人相 208 による
 
判断は、かなり水準が高いと云えます。
 
 
要するに、人相 121 については、西洋より
 
東洋とりわけ日本が占術として確立し
 
優れているということです。
 
 
 
※1 アリストテレス全集10(旧版)小品集・
アリストテレス全集12(新版)小論考集の
中で、人相について書かれている。
 
※2 この本には、手指の章があり、
手相についても少し語られています。
手相については、「神相全編」などにも
書かれており、実は手相は人相に一部
なのです。人相は本来は人の身体すべてを
みて判断するものなのです。
ですから、顔だけでなく、歩き方・仕草・
クセ・座り方などその中に手相も含まれる
のです。
 
※3 現代においては、天道春樹・
やすこ(現在は鑑定せず)・
木村伯龍(九星・手相も使われます)など。
 
 
 
 
最後まで(また最後のみ)お付き合い
 
お読み頂きまして、ありがとうございました。
 
m(_ _ )m ありがとう