こんにちは 吉村龍泉です。
今日は、人相 の歩みについて
ちょっと話してみたいと思います。
長い話になるので、
長~いのヤダ 読みたくなぁ~いと云う方は、
最後に云いたい事が書いてありますので、
それだけ読んでください。
では、始めます。
(人物は敬称略。画像は拝借しました。m(_ _ )m )
人相
は元々その根元は、医学に発していて、
![273](https://emoji.ameba.jp/img/user/cg/cga-dr/20726.gif)
実験心理学に及び遂に運命判断にまで及んだ
ものです。東洋西洋ともその源は古く西洋では
既にソクラテスの時代に人相云々
と
![038](https://emoji.ameba.jp/img/user/cg/cga-dr/5532.gif)
いうことがあり、三平方の定理で有名な
ピタゴラスやソクラテスの弟子のプラトンも
重んじていました。
ソクラテス
ピタゴラス
プラトン
アリストテレス
またアリストテレスは、熱心に人相
のことを
![047](https://emoji.ameba.jp/img/user/cg/cga-dr/5643.gif)
研究して書物(※1)に著しています。
アリストテレスの人相(学)
では、
![274](https://emoji.ameba.jp/img/user/cg/cga-dr/20742.gif)
人の顔の形貌を動物と較べて見て、
それから判断を下すというやり方です。
例えば、ある人の顔貌が獅子に似ているから
性格が暴(あら)いとか、ある人の鼻
は牛の鼻
![鼻](https://emoji.ameba.jp/img/user/ne/nekoholic/507114.gif)
に似ているから鈍い 鈍臭いという風に、
大体動物と較べて考え、判断していました。
この傾向は、1600年頃迄続いたようです。
この考えが、ダーウィンの進化論にも影響を
及ぼしたように思います。
それは、何故か? というと、
ダーウィンは、相当人相
を研究したと
![275](https://emoji.ameba.jp/img/user/cg/cga-dr/20744.gif)
云われているからです。
チャールズ・ロバート・ダーウィン
人相
には、“骨格は一世の栄枯たり” という
![194](https://emoji.ameba.jp/img/user/cg/cga-dr/13604.gif)
言葉があります。人相学
には、骨格を見る
![176](https://emoji.ameba.jp/img/user/cg/cga-dr/12684.gif)
骨相(学)
というものがあるのです。
![スカル](https://emoji.ameba.jp/img/user/ch/chrysogenum/668563.gif)
骨相学
は、ドイツの医学者フランツ・
![スカル](https://emoji.ameba.jp/img/user/ch/chrysogenum/668563.gif)
ヨーゼフ・ガルを祖始として、
いろいろと研究され、今日に至っています。
フランツ・ヨーゼフ・ガル
骨相学
とは、脳の生命現象の機能面から
![スカル](https://emoji.ameba.jp/img/user/ch/chrysogenum/668563.gif)
研究することを基本に考えながら、
脳の各部位の働きと心の動きとの
相通ずる微妙な関係状態を推定して、
心力たる知識の有無及び強弱を
科学的に観察したものです。
骨相学
は形相学とも云われています。
![スカル](https://emoji.ameba.jp/img/user/ch/chrysogenum/668563.gif)
日本では、第5代目石龍子が形貌学という形で
人の容貌骨格を研究されています。
「形貌学講義」改訂版(※2)では、
皮膚色についても語られており、
骨相(形相)
から人相
に近づいたなぁと
![スカル](https://emoji.ameba.jp/img/user/ch/chrysogenum/668563.gif)
![175](https://emoji.ameba.jp/img/user/cg/cga-dr/12682.gif)
思います。
それは、皮膚色とは血色のことで、
顔に出て来る色についての判断が
書かれているからです。
骨相
のみでは終わっていません。
![スカル](https://emoji.ameba.jp/img/user/ch/chrysogenum/668563.gif)
では、そろそろ東洋では人相(学)
は、
![179](https://emoji.ameba.jp/img/user/cg/cga-dr/12689.gif)
どのように歩んで来たのかを見てみましょう。
こちらも大分古く 釈尊降誕に際し、五百の
相者を召したとある所から見ても、それ以前で
あったことは明白です。中国でも上古黄帝時代
に始まった黄帝内経素問及び靈枢等に
これに関することが論じられているのを
見ると、かなり昔から人相学
があったことが
![176](https://emoji.ameba.jp/img/user/cg/cga-dr/12684.gif)
推察できます。また宋以降の人相学
では、
![194](https://emoji.ameba.jp/img/user/cg/cga-dr/13604.gif)
麻衣相法・風鑑原理・神相全編・人相水鏡集等
という書物が書かれ、現代の人相
、特に日本の
![193](https://emoji.ameba.jp/img/user/cg/cga-dr/13601.gif)
人相学
に非常な影響を与えています。ここで
![211](https://emoji.ameba.jp/img/user/cg/cga-dr/15137.gif)
我が国の人相
の歩みを見てみると、
![208](https://emoji.ameba.jp/img/user/cg/cga-dr/15087.gif)
古くは少彦命から下って人皇第十代崇神天皇は
ことに人相
に長けていて、それより下って
![204](https://emoji.ameba.jp/img/user/cg/cga-dr/14836.gif)
人皇第三十八代天智天皇及び藤原鎌足は非常に
人相
判断が上手だったと云われています。
![191](https://emoji.ameba.jp/img/user/cg/cga-dr/13576.gif)
そして天山阿闍梨を始として、長崎の鶴塞翁、
初代石龍子、水野南北、菅沼梅荘という
凄い人相見(観相家)がこの国から出ています。
また何故、現代でも人相、人相学
が
![195](https://emoji.ameba.jp/img/user/cg/cga-dr/13619.gif)
東洋 日本では残っているでしょうか?
占術として成り立っているでしょうか?
それは、相貌・骨格などのみを重視する西洋と
違い、東洋は顔に現れる血色・気色・身体から
発する神気も見て判断をしているからだと
思います。
“骨格は一世の栄枯たり”と古典にあるように
すぐに骨格が変化するものではないのです。
長いスパーンでの人生の歩みの判断であれば
出来るのですが、
現在のちょっと先のことの判断になると
顔かたち・骨格だけでは難しいのです。
やはり、“気色は行年の休咎(きゅうく)
を定む”と古典に書かれているように、
現在の状況・状態や数年の動きなどを
見ていくには、血色・気色もみて
判断していかないと無理なのです。
また、今では画相といって、
鑑定内容によって関係する方の顔の
表情や状態または場面・光景が、
依頼者の顔に出てきて、
それを基に判断できる人相見(※3)も
おりますので、現代の日本の人相
による
![208](https://emoji.ameba.jp/img/user/cg/cga-dr/15087.gif)
判断は、かなり水準が高いと云えます。
要するに、人相
については、西洋より
![121](https://emoji.ameba.jp/img/user/cg/cga-dr/9938.gif)
東洋とりわけ日本が占術として確立し
優れているということです。
※1 アリストテレス全集10(旧版)小品集・
アリストテレス全集12(新版)小論考集の
中で、人相について書かれている。
※2 この本には、手指の章があり、
手相についても少し語られています。
手相については、「神相全編」などにも
書かれており、実は手相は人相に一部
なのです。人相は本来は人の身体すべてを
みて判断するものなのです。
ですから、顔だけでなく、歩き方・仕草・
クセ・座り方などその中に手相も含まれる
のです。
※3 現代においては、天道春樹・
やすこ(現在は鑑定せず)・
木村伯龍(九星・手相も使われます)など。
最後まで(また最後のみ)お付き合い
お読み頂きまして、ありがとうございました。
m(_ _ )m ![ありがとう](https://emoji.ameba.jp/img/user/mo/mokumoku-247-jjt/1050767.gif)
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