こんばんは 吉村龍泉です。

 

もうご存知の方も多くいるとは思うのですが、

 

5月末で、紀元書房が閉店(廃業)になりました。

 

自分は最近知って、とうとうこの日が・・・と思いました。

 

前々からお店を閉じられると聞いていたのですが、

 

現実にその日が来たのを聞いて、

 

残念であり、仕方がないのかなぁ とも感じました。

 

 

「昭和の易聖」と謳われた加藤大岳先生が創られた紀元書房、

 

息子さんご夫妻が守られてきましたが、

 

高齢でもあり、やめることになったそうです。

 

ご夫妻には、担当割があったようで、

 

ご注文等を受けるのは奥様、

 

梱包等をされるのはご主人という形で、

 

一切手出しはなさらなかったそうです(訊いた話)。

 

 

紀元書房と云えば、『易學研究』ですが、

 

その前身の『神秘』から始まり、『運命學』と続き、

 

『易學研究』へ引き継がれていったわけです。

 

その『易學研究』も平成20年12月号をもって終刊になっています。

 

 

『神秘』は、昭和11年1月号(創刊号) ~ 昭和12年9月号までの21冊が発行。

創刊号から中村文總先生や観水學人(吉村観水)先生の記事が記載されています。

 

『神秘』の3月号からは、阿部熹作(阿部泰山)先生も記載。

占術関係なく、すごい先生方が執筆しています。

切磋琢磨して占術の向上・研究をされていたのですね。

 

 

 

『運命學』は、昭和12年10月号 ~ 昭和14年3月号まで断続的に15冊が発行。

上記には、今春聴(今東光)先生や石川雅章先生の記事が記載。

 

 

 

『易學研究』は、昭和14年12月号 ~ 平成20年12月号(終巻号)まで発行。

創刊号には、車谷常市、仁田丸久先生が本名で記事を載せています。

 

 

紀元書房の機関紙には、蒼々たる顔ぶれが執筆されています。(敬称略)

 

加藤大岳・田中恒一・磯田英一・中村文聰・吉村観水(観水學人)・和泉陽丘・

甲賀三郎・今春聴(今東光)・野間清二・新居格・石川雅章・吉武竹雄・

阿部熹作(阿部泰山)・蔭田夏夫・岡田建文・清原豊喜・佐藤功一・平木良明・

泥庵朱人・朱筮庵・近藤龍雄・紀藤元之介(木頭源治・春厳)・伊藤譲一・

葛西章樹・磯田英雄(大沢履一)・塚本龍泉・天野若・林成光・大ヶ瀬千濤・

田中洗顕・荒井省一郎・江藤幸彦・磯田英一・藪田燿山・松本知空・

野間清治・藤蔭弄史・加賀谷憲一・塚本龍泉(健策・田村三州)・曳沼英士・

仁田丸久(車谷常市)・中良蔵・住山南岳・南風崎こずえ・石川恵山・

村田佳穂・関川真生・黄小蛾・渡辺観岳・柳下尚範・佐藤春夫・

水口晴報・荒井省一郎・柳沼七郎・高田真治・藪田嘉一郎・

小林喜久治・八代尚子・大熊茅楊・金子青雅・水沢節二・高木彬光・

寺内大吉など多士済々です。

 
 

 

 

紀元書房は、最初 東京市神田區須田町1の24にありました。

 

現在の神田須田町です。お蕎麦屋さんの二階でした。

 

そして、移転。

 

神田鍛冶町へ。

 

そして、今年5月末にお店の幕を下ろしました。 。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。えーん

 

 

加藤ご夫妻、ありがとうございました。 m(_ _)m

 

 

 

◎ 原書房や鴨書店などには、紀元書房の書籍(新品)が、

若干数在庫させているみたいですから、

欲しい方は早めに問い合わせしてみたら如何でしょうか。(^∇^) ニコニコ