こんばんは 吉村龍泉です。
射覆と書いて、「せきふ」と読みます。
射覆とは、占術を駆使して、隠れている
いろいろなものを当てることです。
通常使う占術は、おもに易が多いです。
昔、田畑大有という占い師がおられました。
この先生は、鑑定からお帰りになると、
必ず、射覆をやられたそうです。
しかも、10回連続で射覆占で当てられないと、
当てられるまで、晩御飯を召し上がらなかったそうです。
すごい先生です。
昔の日本家屋ですから、襖の向こうで奥様に
品物をテーブル(ちゃぶ台等)の上に置いてもらい、
こちらで、田畑先生が筮竹で易を立て占い、
品物などを当てていたわけです。
プロとは云え、10回連続で当てるのは至難の業です。
昔の占い師は、さすがです。敬服いたします。
田畑大有先生は、うらないに纏わる随筆本を
何冊も出させています。
例えば、「うらない随筆」、「うらない風流話」、「うらない四十年」、
「隠すれど色に出にけり」、「易占余話」などです。
実際の対面鑑定の様子やいろいろな人間模様を語りながら、
どのように占ったか(易や人相や手相や家相など)の解説も
書かれています。自分としては非常に勉強になります。
但し、絶版本なので、占い専門の古本屋などに行きませんと
手に入れるのは難しいかもしれません。
また、普通の図書館などには、置かれていることが
少ないかもしれません。