こんばんは 吉村龍泉です。
占い師という仕事柄、この言葉は始終使っていますが、
この言葉の成り立ちなどはしっかりとは解っていませんでした。
吉とは、士と口の組み合わせた形であるが、士は小さい鉞(まさかり)の
刃を下に向けた形で、鉞は邪悪なものを追い払う力を持っていると
思われていた。口は(さい)で、神への祈りの文である祝詞を入れる
器の形である。祝詞には神への願いごとを実現される働きがあると
考えられていたので、の上に神聖な鉞を置いて、祈りの効果を守る
ことを示しているのが吉である(白川静説)。
これは、よく知られていることでもありますが、他にこのような考え方もあります。
吉という字は武士の士と口で出来ているので、武士に二言はない、すなわち
言った通り、予定通り、間違いない、正しいことだという意味の字であると
いう解釈もあります。
また、吉の上部の士という字の上の一(横棒)は長く、下の一は短いのです。
それを土と書いて長さを反対にする人がいますが、それは凶です。
確かに、(つちよし)の字を使うこともありますが、
吉凶という場合の吉は、土ではなく士(さすらい)の口と書いてください。
これが正しい吉です。
では、凶については、どうでしょうか。
凶とは、文身(一時的に描いた入れ墨)を描いた胸の形である。
凵(かん)は胸の形で、×は朱色などで描いた文身の文様の形である。
人は死んだとき、その胸に×形の文身を描き、悪い霊がその死体に
入りこまないように呪禁(まじない)を加えることを凶という。
それは、死亡のときのことであるから、このことは凶事(縁起の悪いこと)と
された。それで凶は「わるい、まがごと(わるいこと)」の意味となった(白川静説)。
一方、こういう説も、凶とい字は、穴の中に人が落ち込む、落ち込んだ形の字
であるから、縁起が悪いと考えるという話もあります。
今回(吉凶について)は、勉強不足でした。 反省<(_ _)> 反省m(_ _)m
文字の成り立ち(ルーツ)・意味は、面白いです。深いです。為になります。