こんばんは 吉村龍泉です。
帝王は天命を受けてその位を得て、
天に代わって人民を治め国を
安定させる者である。
もし、その職責を果たし得なければ、
天命は去って他の人物の上に
輝くのであり、これが革命というもの
であり、「天が命令を革(あらた)め、
新王を立てること」を意味する。
このことは、易経にも書かれています。
『湯武革命。順乎天而應乎人。』
澤火革の彖傳に『殷の湯王・周の武王は
革命すなわち天の命を革めることに
よって、天道に従い人心に応ずること。』
と載っています。
(余談ですが、上記の順天應人の句は、後世
革命家を美化する常套句になっていきます。)
中国では、革命の年というものが、
古来からあり、それは、辛酉
(かのととり・しんゆう)の年の
ことを云います。
辛酉は、辛も酉も金行で金が
重なっており、金性の悪い面が出て
人の心が冷たくなり、殺伐とした気が
世の中を覆うとされています。
だから、古代中国では、辛酉の年には
革命が起こるという説(讖緯説:未来予言
説)があり、これが日本に伝わり、
明治になるまで、辛酉の年に改元される
ことが行われていました。
日本では、辛酉の年に何か国を
揺るがすような事件・出来事が
起ったのでしょうか?
確認してみましょう。
今から一番近い辛酉の年は、1981年
(昭和56年)です。この年には、
ロッキード事件で田中角栄氏が、自分の
秘書官の妻から「ハチの一刺し」、
5億円受領を裏づける証言がされて
田中角栄時代は終わりました。
また、その前の辛酉の年 1921年
(大正10年)には、11月の原敬首相が
東京駅で暗殺され、高橋是清内閣が
成立しました。また、皇太子裕仁親王
(後の昭和天皇)が摂政に就任
されました。
ちょっと振り返ってみても、
それなりの出来事が起きています。
では、次の未来の辛酉の年
2041年には、どんなことが
起るのでしょうか?
最後までお読み頂き有難う
ございます。