私は以前、ほとんどの支払いをクレジットカードにしていました。

「来月、給料が入るから大丈夫。」

そう思っていたある日、病気で働けなくなりました。

 

少しだけあった貯金も、あっという間になくなりました。

生活に必要なものはほとんどクレジットカードで払い、お金が足りなければキャッシングを利用する。

そんな生活を続けていました。

気づけば、ずっと自転車操業でした。

 

一年もしないうちにカードの限度額はいっぱいになり、収入は減ったのに、支払いだけは毎月やってきます。

全然追いつかなくて、本当に苦しかったです。

 

「どうしよう。」
「どうやって引き落としまでにお金を作ろうか…」

 

毎日、そのことばかり考えていました。

精神的にもどんどん追い詰められ、病気も治るどころか悪化していきました。

そんな中で、がんも見つかりました。

 

カードを新しく作っては、また限度額まで使う。

その場は何とかなっても、また苦しくなる。

そんなことを何度も繰り返していました。

 

毎日、とにかく今日を乗り切ることだけで精一杯でした。

気づけばタバコの本数も増え、お酒を飲まないとやっていられないようになっていました。

電話占いにもはまってしまいました。

 

今振り返ると、本当にどうしようもない生活だったと思います。

でも、その時は、本当にいっぱいいっぱいだったんです。

 

そんなある日、40代で子どもを出産した友人の話を聞きました。

私は、「もう子どもを産むことなんてできないだろう」と思っていました。

周りを見ると、大学を卒業して就職し、同じ会社で働き続け、昇進して、家庭を持ち、子どもがいて、楽しそうに暮らしている人がたくさんいました。

 

その時、ふと、

「私は何をやっているんだろう。」

と思いました。

 

でも、そのあとに、

「もしかしたら、まだ間に合うかもしれない。」

そんな気持ちも出てきたんです。

 

もしかしたら、私にもまだできることがあるかもしれない。

そう思って、一つずつ片付け始めました。

借金のこと。

生活のこと。

 

そして、クレジットカードとの付き合い方も見直しました。

クレジットカードは、とても便利です。

でも、使い方を間違えると、自分で自分の首を締めることにもなります。

私は何年も遠回りしました。

 

それでも、あの経験があったから、お金との付き合い方を少しずつ変えることができました。

人生は急には変わりませんが、

 

小さなことを一つずつ変えていけば、少しずつ前に進める。

私は今、そう思っています。