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美しい日本語・・時感語(じかんご)

風雅を愛する「誇り高き日本民族」

宮司は、日本の万葉の頃からの美しい言葉が好きです。

「時感語や時感色」は素晴らしい日本人の「ことのは」の宝です

一日という時の移ろいを認識する日本人の感性は日本人独特のものなのです。

日本には古来、それは素晴らしく奥ゆかしい「時感語や時感色」が使われてきたのです。

宮司は、最近日本の言葉が凄く「穢れ」てきて、ドロドロに汚れて日本語の美しさが失われたことを嘆いています。

ここに忘れない為にも、わが日記の中に留めておきたい・・自らも言霊としてつとめて使用していきたい。

≪朝の時感語≫

朝のときの流れを表わす『時感語』の順

「あかつき<暁)」→「あけぼの(曙)」→「しののめ(東雲)」→「あさけ(朝明)」→「つとめて」


→「あさぼらけ」→「あさまだき」→「かわたれ」


「かわたれ」と言うのは「たそがれの」の事だったんです。

「かわたれ」は漢字で表わすと「彼は誰?」・・・暗くなり周りが見えなくなり、誰も彼もわからなくる時間なのです。

「たそがれ」は漢字であらわすと「誰そ彼?」・・・同じく夕暮れの薄暗さに誰が彼なのかわからなくなる時間なのです。

この「かたわれ」は万葉集にも沢山使われています「「カハタレトキ」と大和言葉になるのです。

古来日本語では、夕暮れは妖怪変化が跳梁し始める時間とされた。

夕闇に「魑魅魍魎が蠢く(ちみもうりょうがうごめく)」と時感語が使用された。

魑魅魍魎が蠢く(ちみもうりょうがうごめく)と言うのは、山の怪物や川の怪物が動き出す時間です。

暮れ方の 傾く日脚推しこかす 大凶時(おおまがどき)となりにけり。

「大凶時」(おおまがどき)は、更に暗くなり闇に包まれる時間です。

「たそがれ」と「夕まぐれ」は


≪時感色≫

黎明色・曙色・東雲色・茜色・虹色・鳩羽鼠・白群・紅掛空色・群青色・瑠璃色・空色・天色・新橋色・水色・瓶覗色・秘色・利休鼠色・白緑・鬱金色・雀色・・・・・等

一日の色は、アカ(明)→シロ(顕)→アヲ(漠)→クロ(暗)という「時感色」に当てはまるらしい。

アカ・・・夜明け前に感じられるような「明るいさま」そのものを示す感覚         
シロ・・・明るくハッキリ見える状態。他の色に染まっていない素のままの状態
クロ・・・光量の乏しい暗さが基本イメージ

アヲ・・・明シ状態と顕(白)シ状態の反対。ぼんやりした中間の色合いすべて。クロからシロに至るきわめて広い色彩をカバーする色彩


古の日本人は、何故かくも夜が白みゆく黎明の時の流れに敏感だったのだろうか?

夜死んで朝甦ると考えて一日一日を大切に生きた証ではなかろうか?

「春はあけぼの」「夏は夜」「秋は夕暮」「冬はつとめて」…清少納言こそ時感語の達人です。



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