お殿様の長男がお殿様に聞いて来た「村のお寺で行なわれる回忌供養の始まりの太鼓を叩く事が出来るか」お殿様は即答で「とても、とても…出来へん」
実家に住んでいた村の年行事として行われるお寺での回忌供養の日に、始まりの太鼓をお役目としてずっと叩いてきたと。娘は始めて聞いて、是非聞いてみたかったので強く勧めたが、「座っては叩けへん。立って踏ん張る力がもう無い」と。
丁度その数週間前に、他の用事で実家に行く事があったので、太鼓のバチを持って帰ってきた。３セットあり、うちひとつはお殿様のお手製。自宅で少し叩いてみたら、その気になるのではないかと期待しながら、アマゾンで太鼓を検索すると¥1500くらいで買えると話した。それから何回か木製板にバチで叩いてみたが、太鼓は買わんでくれ、と言ってきて、全然する気が無い様子。趣味として好きやった事が、加齢の為に次から次から出来なくなる無念さ。
