生い立ち#17 知らない世界 

 

 

小4で学校に復帰しました。

友達と久しぶりに会うのでドキドキしていたのと、

歩けなくなったことをどうやって説明しようか迷っていました。

 

復帰して最初の登校日に、

ちょうど転校生もいて、2人並んで挨拶をしたんです。

 

たしかわたしはそのときから電動車椅子に乗っていて、

みんながわたしに注目していたのを覚えています。

 

何て言ったのか、あまり記憶に残ってませんが、

なぜか転校生と握手をしたのだけは覚えています。笑

 

 

 

しばらくは友達とも普通に接していたけど、

以前のように毎回人だかりができるような状況にはなりませんでした。

 

 

友達も何かわたしと一線をひいてるような、

遠慮しているような、

そんな気がしていました。

 

 

入院前は男子も女子もごちゃまぜで遊んでいたのに、

そのときは男子はすぐ運動場へ走っていき、

女子は女子だけでかたまり、シール交換とかアイドルの話をしていました。

 

わたしはどちらにも混ざることはなく、

なかよし学級(当時でいう養護学級)に逃げ込む毎日でした。

 

 

シール交換も、アイドルの話も

全然知らない世界でした。

 

 

男子に混ざりたくても、

電動車椅子で遊べる遊びはなかったし、

以前のような「よっちゃんルール」で遊ぶのも

友達に申し訳ないなって感じるようになってました。

 

 

入院前から一番仲良くしてくれた、

Mちゃんという子がいました。

 

Mちゃんは入院前と変わらず

わたしと遊んでくれたけど、

ある日、転校してしまいました。

 

それでも男子、女子ともに

仲良くしてくれる友達はいました。

 

一人でいたときに声をかけてくれる友達もいました。

 

 

 

 

放課後はいきいきで先輩や後輩と遊ぶのも

とても楽しかった。

 

いじめられていたわけではないけど、

何か、以前とは違う劣等感のようなものがあって

自分からどんどん殻に閉じこもってしまいました。

 

 

そんな中、ある事件が起こります。

今でも忘れられない瞬間でした。

 

 

 

つづく

 

 

 

 

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次回は私の人生の中でなくしてはならない

決定的な瞬間を書きます。笑

 

ではでは

またね〜バイバイニコニコ