本日は町内の天神さんのお祭り。

よっちゃん

お稚児さんとして参加させてもらった。

お稚児さん


本当に長い距離で最後まで歩ききれなかったのは

残念だったが

衣装をまとい

町内を練り歩けることは

意義深く

思い出に残る一日だった。


その中で

古い町内に50年以上住んでこられた

隣の義父母。


新しくシンボルロードができるため

立ち退きになってその町を引越しされて

現在の地に住まわれた。家


今日は昔の家の跡地に車を停めて私達の行列を

見物に来てくださった。


よっちゃんは疲れてだっこと

半べそをかいていたが

祖父母の顔を見て一気に元気を取り戻し

走って側に寄っていった。

応援がとても嬉しかった。


30年ほど前。

主人がお稚児さんとして

参加していた頃は

もっと行列が整理されていて

大勢の人の参加協力の下

整然と行われていた見事な

伝統行事だったそうだ。


今日は暑かったこともあるが

お稚児行列というよりも

散歩の延長のような感覚が

私にも義父母にも残った。


義父母はそれを少し嘆いてらした。


私はその話に驚き

一昔前の伝統行事であるこの行列を

想像していた。


町に根付く

伝統行事

担い手もすくなくなり

30年でこれほどまでに

貧しいものになったのか

と思うと

この町に引っ越してまだ3年足らずだが

寂しくなってしまった。


廃れた文化は復興するのに困難極まりない。


大変なこと しんどいことを

削除できる世の中であるが

手がかかっても守り伝えて行く

文化

はあるのではないか?


お金には換えられない

ゆたかさ

はそういうものだと思う。


朝が遅めの集合だったので

夕食の準備をして出かけていたのだが

予想通り

くたくたに疲れて

家に帰ったら出迎えてくださった

義父母。


手には巻き寿司、さば寿司。


「作る暇がなかったしかったんだけど、

今から夕食をつくるのは

大変でしょう」


と言って差し入れ。


その思いがとても嬉しくて

涙が出そうになった。


それにお祭りの日には

お寿司。


私に浮かばなかった発想。


でもそういわれると

お祭りの日には

さば寿司がテーブルに乗っていたなぁ~

と子供の頃を思い出した。


そんな

晴れの日の香り

を感じた

5月の初日でした。