監督がスピルバーグで主演が最近推しのディカプリオってことで「見るしかねぇだろ!」ってことでこの映画をチョイスした。(作品名はうっすら聞いたことあるくらい)

 

結果から言うと

大変おもしろうございました

この監督にこの俳優に外れなしって感じですな。

 

 

やってることがかなり大胆で何も知らない状態で観たら「あり得ない」って感じで観ちゃいそうだけど、実際にいた詐欺師を基に作られているって分かっている状態で観ているので10代の若さですげぇことするなぁって感心した。(犯罪ではあるけど)

あとはその詐欺が通用するのもこの時代だからこそってところが納得できて楽しめた。

 

 

ところどころ気になったのは機内に臨時交代要員として潜り込んだり医者としてバレずに病院に居続けられたこと。詳細は明かされてないけどどうやったのか気になる。

司法試験に数週間の勉強で合格しているくらいだから頭はいいんだろうけど、取材や本で知識を入れたりいくらテレビで現場の映像を見たとはいえ未経験で現場でやり過ごすのは怪しまれるしなぁって思う。色々話も聞かれるだろうし。ハッタリ力が凄かったのかな。(実際に病院は怪しまれて11か月でやめたらしいけどそれでも11か月もいられたことが凄い)

 

 

あとデカと犯人の関係性に緊迫感はなくラフさがあって良かった。201号室でフランクがハンラティを欺いたシーンや、仲良くじゃないけどクリスマスに通話したりするところとか。ルパンと銭形みたいな妙な関係性みたいなのが好きなので(フランクとハンラティは友人っぽい感じがするのでちょっと違うけど)見てて好感が持てた。

 

 

フランクが詐欺を働いたのも贅沢したいからって感じじゃなくて、父が失った権威や資産、家族の関係を取り戻したいっていう純粋な気持ちの表れから行ったことだったので少し同情しながらフランクの行動を目で追っていた。16歳で仲が良かった家族がバラバラになるってのは結構ショックだろうし。

ただ詐欺を働いたのは父親の影響って感じがしたし、一家離散も親父さんのせいっていう風にも見えたから事の元凶である親父さんにはちょっと同情できなかったな。悪い人ではないんだけどね。(しっかりしてよ親父さん!)

 

 

最後は結局つかまって偽造小切手を量産したその能力を買われてFBIに協力することになってめでたしという感じで幕を閉じたわけだけど、実際は出所してから犯罪歴がバレて仕事を転々とするハメになったとか。

その後はセキュリティ・コンサルタントとして合法的に成功を収めたらしいので良かったって感じかな。

 

 

フランク本人と共著者によって書かれた自伝を基に映画が作られたので多少の誇張や脚色があるらしいけど、作品としてはいいスパイスになっていてとても面白かった。

というかやっぱ安定のディカプリオ。やっぱ演技力がずば抜けてて今回も最高でした。