週末に東京で学生など若者たちの特定秘密保護法に反対するデモが行われました。「大学生＠渋谷 おしゃれデモ 秘密法反対…でもダサいのイヤ
」（東京新聞 14/10/26）
なかなかおしゃれなデモだったようで２０００人も集まったそうです。
そのデモをNHKの首都圏では放送したのですが、秘密保護法に「反対」するデモのはずが「秘密保護法の課題を考えるきっかけにする」デモとまるっきり違うものと報道されていました。
翼賛報道というか、捏造雨報道というか、会長や経営委員が安倍首相のお友達ではこんなことになるのでしょう。NHKは「公共」「放送」の看板を脱ぐべきです。「特定秘密法巡り渋谷でデモ行進
」（NHK首都圏 14/10/25）
NHKには作文の達者な人が居るものです。秘密保護法に「反対」するという言葉を一切使わないでニュース原稿を書き上げるのです。全文を紹介します。
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ことし１２月に施行される特定秘密保護法を巡る今後の課題について考えるきっかけにしてもらおうと、インターネットなどを通じて集まった大学生らが、東京・渋谷の繁華街をデモ行進しました。
このデモ行進は、特定秘密保護法をテーマにした討論会を企画するなどしてきた大学生たちが、法律の施行をことし１２月に控え、今後の課題について考えるきっかけにしてもらおうと行いました。
呼びかけは、インターネットの交流サイトなどを通じて行われ、週末で混み合う東京・渋谷の繁華街には、主催者の発表で、大学生を中心に、およそ１５００人が集まりました。
若者たちは、軽快な音楽のテンポにあわせ、「民主主義って何だ」とか「憲法を守れ」などと声をあげながら、渋谷の街を３キロにわたって歩きました。
参加した女子学生のひとりは、「大学にはこうした話題を話せる友人が少なく、これだけの人が集まるインターネットの力を感じます」と話していました。
デモ行進を呼びかけた明治学院大学３年の奥田愛基さん（２１）は、「若い世代が政治に意見を言うことはおかしな事じゃないと感じてくれたらうれしい」と話していました。
特定秘密保護法について、政府は、今月、報道や取材の自由に十分配慮すると明記し、５年後に見直しを検討する規定を盛り込むなどした運用基準を閣議決定しています。
-----------------------（NHKニュースより）
こんな腐ったNHKに放送受信料を支払うのをやめましょう。
１０月２７日付けの朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。
◆朝日俳壇
◇九条に光一条げんげ蒔く（横浜市・日下野禎一：長谷川櫂選）
九条が輝く世の中にならなければ。
蜷川虎三さんが京都府知事だったころ京都府庁には「憲法を暮らしの中に生かそう」の垂れ幕があったそうです。憲法の精神を活かせば多くの生活困難者が救われるのにと思います。
◇鈴虫の送り迎えやひとり住み（八王子市・石川みえ子：大串章選）
独居は淋しいものです。鈴虫でも送り迎えをしてくれれば・・・。
◇小鳥来てにはかに活気付きし庭（東京都・長谷川弥生：稲畑汀子選）
庭を持たぬ者には羨ましいこと。
◇福島に花野はあるか青空は（和歌山県上富田町・森京子：金子兜太選）
花野はあるだろう。放射能に塗れた花野が。
◇戦争がすぐそこにある鵙の声（東京都・十亀弘史：金子兜太選）
自公内閣、訳のわからぬ野党を見ていると戦争はそんなに遠くないところにあると実感する。その責任の一端は私たち大人にある。
◆朝日歌壇
◇ラーメンを鍋で作って鍋で食う私しばらく恋はしません（大阪市・安良田梨湖：佐佐木幸綱／高野公彦／馬場あき子選）
女性の心意気のようなものを感じます。
◇「いわし雲ですよね、あれは」と陸橋で知らない人に声かけられぬ（神戸市・高寺美穂子：佐佐木幸綱選）
良い町だなあ。世間ではコミュニケーションがなくなっているのに。
◇過失者を隙なく責むる口舌より痛みを分かつ沈黙が欲し（島田市・水辺あお：高野公彦選）
ひとつの過ちを犯した人を、同じような過ちを犯すかも知れない弱者がどうして口汚く罵るのだろう。
罪を犯すにはそれぞれの事由があったと思いを馳せられないのだろうか。
◇御嶽は苦しいだろう御獄は悲しいだろう碧天にたつ（横浜市・森秀人：永田和宏選）
擬人化された御獄山、御獄も苦しいのだろう。
犠牲者の多くが即死だったという報道をみて何か救われたような気になった。
◇新聞が責められているされどされど萎縮するな新聞の死だ（東京都・十亀浩史：永田和宏選）
新聞は首相と飯を食っていないで、政権をもっと厳しく監視しなければいけません。
昨日（２６日）の朝日新聞（大阪版）は東京での若者のデモよりも日本シリーズでのタイガースの一勝が大事だったようです。秘密保護法の施行が決まった今、若者たちのデモのほうがタイガースの一勝より大事なことではないでしょうか。