◇何かを訴えたい、意志表明をしたいと思ったときに、それを話したり書いたりする必要はない。行動し、生きざまで示すしかないのだ。(ガンディー 魂の言葉)
話したり書いたりすることも「行動」、そして「生き様」だと思う。
さて先日、娘宅に送った線量 計(RADEX1503)が届いたそうです。早速、恐々始めての測定をしたそうです。室内で0.08μSv/h、室外で0.14μSv/hだったそうです。測 定を続けて「平熱」を知ることから異常を知ることができるでしょう。
11月10日付けの朝日新聞の俳壇、歌壇より気になった句や歌を紹介します。
◆朝日俳壇
◇曖昧に生きて来たまた秋が来た(熊本市・坂崎善門:金子兜太選)
私もご同様です。また冬が来た。
◇手のひらで紫式部つかれをり(東村山市・盥日央鶴:金子兜太選)
紫式部とは歌人のことと読んだので暫く意味が解せませんでした。
手に取った紫式部の実が疲れたように見えたの意でしょうか?
選者は「下五で紫式部の実のかたまりが、にわかに式部本人に見えてくる」と評されています。右の写真は「季節の花 300 」よりお借りしました。
◇秋深し国防色はあるまじき(東京都・東出甫国:金子兜太選)
「国防色」が分からない人も多いのでしょうね。先の戦争時の軍服の色、戦後暫くしても国防色の服を着た人がいたような気がします。
私は、ジャイアンツのことを巨人軍と呼んだり、全日本の野球チームをサムライ・ジャパンと呼んだり、ゲリラ豪雨や迷彩柄も嫌や、戦争に繋がるものに敏感でありたい。
◇どこ迄を薬といふか温め酒(日野市・山本けんいち:長谷川櫂選)
酒は飲みますが、酒量が落ちています。今までの半分ほどで十分に酔うことができます。哀しいことです。
◇さつきまで亡き妻のゐし夜長かな(東京都・井原三郎:長谷川櫂選)
◇どんぐりを七つと決めて拾いけり(愛知県知多町・山本翠玲:大串章選)
なぜ、七つなのでしょう?
◇槍の穂をやさしく撫でし秋桜(松本市・唐澤春城:稲畑汀子選)
槍ヶ岳の頂上(槍の穂)を撫でるように近景のコスモスが揺れている。どこかで、いつか見たような気にさせられました。
◇山荘のひと日は長し秋時雨(尼崎市・ほりもとちか:稲畑汀子選)
別荘のような、山小屋のような山荘でしょうか。
山小屋に滞在し、明日はあの辺を散歩しようと思っていたのだが秋の雨ですることも無い。電話も時計もテレビも何も無い山小屋に暫く滞在してみたいものです。
◆朝日歌壇
◇中三の秋がゆっくり深まって無口な人の魅力に気付く(富山市・松田梨子:馬場あき子/佐佐木幸綱/高野公彦/永田和宏選)
松田梨子、わこさん姉妹の作品が朝日歌壇(他の投稿詩誌は分かりません)ではよく入選しています。
姉の梨子さんのこの歌が今回、選者4人全員が選ぶという快挙でした。
少女から女性に羽化するような眩しさを感じます。
◇気忙しく昼餉すませば相席の老女ら挙(こぞ)りてビール頼めり(京都市・吉岡節雄:馬場あき子選)
作者はサラリーマンでしょうか?
ちょっと小洒落た洋食屋で、奮発したランチを食べている隣で、女性客はアラカルトの料理とビールで和やかに談笑しているのでしょう。この差は何なんでしょうね。(笑)
◇「冷たい手でごめん」と言われケア受ける「いや」とは言わないけど引っ掛かる(東京都・太田有喜子/佐佐木幸綱選)
少々意味が分かりません。「ひっかかる」に引っ掛かってしまいました。
◇職業は就活生です新宿のハンバーガー屋で夜行バスを待つ(瀬戸内市・安良田梨湖:佐佐木幸綱高野公彦選)
就職活動をしている学生は夜行バスがよく似合うような気がする。
男性の作品かと思っていましたが、名前から女性の作品のようです。安良田さんの就職活動を詠んだ歌はこの他にも永田和宏選で下記の作品が入選しています。
◇失恋とおなじだ履歴書返されて気まずい会社が増えるってことは(瀬戸内市・安良田梨湖:永田和宏選)
選者の永田さんが他にも<「新幹線にせられえ」なんて言うな母よ十か月目の就活生に>が投稿されていたと書かれています。
三首の中では、<職業は就活生です・・・>が一番好きです。
◇会いたいといふひとひとりあるうちは生きてていいよとすすきがわらふ(瀬戸内市・児山たつ子:永田和宏選)
未だ未だ、会いたい人がいます。今までに会った人も、未だ会ったことのない人にも会いたいと思う。生きていてよいのかな。