博士の愛した数式で著名な小川洋子氏の小説を友人から勧められてまずはこの本を手にとって読んでみた。

 

なるほど、Amazonの批評にあるように淫靡かつ湿度を感じながらもふわふわした不思議な感じをうける作品であった。

合理性ではどうにもならない結果にあくせくしながらもなぜだかそうだよね、と納得してしまう終わり方にいまも自分自身が不思議さを感じている。

 

自分も多くはないがなぜこんなことをしているのだろう、といったことを感じることがある。

だからなのか短編2作の主人公にはなぜだか親近感を感じてしまう。これが小川氏の手腕というところなのだろう。他の作品もぜひ読んでみたいと思う。