悪人

自宅に置かれていた本を読了。

映画化され売れているようだ。
悪人というタイトルが実にそそられるもので、
読むか読まないか迷ったが、結局手をつけてしまった。

大枠を理解したうえで読み始めたが、想像以上に深い内容ではなかった。
２時間で読み終えたし、絶対読んだほうが良いとは言いがたいかもしれない。

悪人というタイトルを使うならばもう少し悪を前面に出したほうがよい。
悪は人によって定義が変わる。
私はもっとすごい内容かと勝手に思ってしまったのが敗因か。
現代的な人間模様を巧みに使っているものの、世の大作と比較すると
ストーリーがすんなり読めてしまうと感じてしまった。

それにしてもこんな若者たち、いまも（昔もだが）いるのだろうか。

悪人(上) (朝日文庫)/吉田修一