もの食う人びと

人は今、何をどう食べているのか、どれほど食えないのか…。
飽食の国に苛立ち、異境へと旅立った著者は、噛み、しゃぶる音をたぐり、
紛争と飢餓線上の風景に入り込み、ダッカの残飯からチェルノブイリの放射能汚染スープまで、
食って、食って、食いまくる。人びととの苛烈な「食」の交わりなしには果たしえなかった、
ルポルタージュの豊潤にして劇的な革命。「食」の黙示録。
連載時から大反響をよんだ感動の本編に、書き下ろし独白とカラー写真を加えた、
新しい名作文庫の誕生。
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普段食について深く考えずただ美味しいものを食べるとか、
ダイエットのため食事を減らすとか、栄養バランスを気にするといったことが
日本では多く語られている。
一方、世界のある場所場所では、食うことや食については、生命や尊厳にかかわるもの
であることを考えさせられた。
個人的には、ヴェトナムのフエが思い出される。

もの食う人びと (角川文庫)/辺見 庸

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