マイナス金利と、英国のEUからの離脱 | 知財業界で仕事スル

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知財業界の片隅で特許事務所経営を担当する弁理士のブログ。

最近は、仕事に直結することをあまり書かなくなってしまいました。

本人は、関連していると思って書いている場合がほとんどなんですが…

マイナス金利と、英国のEUからの離脱のいずれもが、なぜ悪いことなのか、私にはよくわからない。いろんな記事を読んで、いろいろ考えてみるが、いろんな人が書いている論調ほどには悪くないのではないのか?こちらの頭が悪いから、理解できていないだけのことなのかもしれない。「インテリ」は反対しないといけないということらしいことはわかる。その意味では、トランプ氏に対する評価とよく似ている。


金利については、多くの人が多く借りることで借入総額が増え、銀行が得る金利総額が最大になる金利が理想値ということになるのだと思う。そうであれば、もっともっと金利のマイナス値を大きくしていくべきだろう。それでは銀行が儲からなくなる(貸した相手に利子を払う必要があるから)と書いている専門家の文章を読んだことがあるが、銀行は借入れ金利と貸し出し金利との間の差額で儲けるのであるから、マイナス金利であってもなんの問題もない。それより円高が進まないよう、またインフレになるよう、借り手にバンバンとお金を差し出すべきだと思える。普通にしていたら円高になってしまう状況なのであれば、それを逆手にとってどんどん日本円を市場に供給し、日本国の赤字を減少させよう。

ことの本質は金融にはなく、日本の旧態依然とした産業構造にある、というような議論もある。これについては私も同意する。しかし、そうだからと言って、金融面で景気を良くするための手を打たなくてよいということではなかろう。円安とインフレを目指すのに、マイナス金利という手段はとても有効に思える。それのどこが悪いのか、私にはよくわからない。


次に、英国のEUからの離脱について。英国の離脱によってEUが弱体化するのは間違いない。それがわかっていながらEUを離脱する英国はずるい、というような理屈なら、私も理解する。しかし、私が読んだ専門家の論調の多くは、英国がダメになるというようなことだった。

なぜ英国がダメになるのだろうか?大企業の社員とか国家公務員になることをヨシとしない家風で育ち、大企業や国に比べて圧倒的に弱小の組織を運営している自分からみると、英国は離脱するべきだったとしか思えない。ギリシャやスペイン・イタリアといった国々の皆さんを見捨てるようなことは倫理的にはしない方が良いのだろう。しかし、それは倫理的な観点からであって、実利から考えれば、そのような「タカリ」文化の国からは距離を置いた方がよい。また、そのような「タカリ」を許すから、「タカリ」の皆さんは自己改善ができないので、見捨てるのも親切と言えなくもない。


日本も、お隣の2国から、さんざんなことを言われ続けている所であるし、この辺りで、日英〝島国″同盟でも結んで、島国根性丸出しのこの2国で一致団結したら、強力な体制が作れるのではないだろうか。金融に強い英国を仲間に入れ、日本はマイナス金利で成長しよう!