明けましておめでとうございます。

今年もおつきあいのほど、よろしくお願いします。

師走もお正月も、例年と比べ、
何となく実感が湧かない感じがしましたが、
もし暖冬のせいだとしたら、それだけ、
季節感を感じる心身の感覚は繊細で鋭敏なのでしょう。

昨年はありがたいご縁により、好きなテーマで
執筆させていただくことができ、
エニアグラムとトランスパーソナル関係で
下記の出版2点に関わらせていただきました。

いずれも、「自我を超える」ことがテーマです。

昨年も日本や世界の複雑で困難な状況を見ていて、
改めて「自我を超える」ことの重要性を感じました。

(自我を否定する訳でも除外する訳でもなく、
自己防衛のけなげなメカニズムである自我を
「抱きしめながら超えていく」と言ってもいいかもしれませんが。)

(1)『究極の性格分析エニアグラムで分かる「本当の自分」と「人づき合いの極意」 9つの性格タイプ

*初の大型カラー本で、読みやすいと好評です。
読みやすいのですが、密度の濃い内容です。

(2)『最新! トランスパーソナル心理技法

*「エニアグラム」、「バイロン・ケイティ・ワーク」、
「ホロトロピック呼吸法」について書きました。
紙数に限りがある中でエッセンスを伝えることができるよう、
字数制限をはるかに超えた原稿を削ぎ落としていく作業は、
大変ながら充実していました。

そして他の活動としては、担当させていただいた
ワークショップや研修、大学院の講義などで、多くの
心に残る出会いがありました。

自分自身の成長に取り組むことで、より自由になり、
輝いていく人たちのプロセスに立ち会うことができたこと、
そしてそれぞれのプロセスの途上で、
真摯に取り組んでいる人たちと共に探求できたことを、
とてもありがたく思っています。

他に企業研修も、合宿や継続的な研修、
フォローアップのコーチングなどの形が増えることで、
密度の濃いサポートができ、充実感のあるものでした。

また、久しぶりに来日したアンドルー・ワイルさんと京都で
再会すると共に、妙心寺の僧侶の方々と交流させていただきました。
退蔵院の「二元論を超えることを表している」というお庭を
見ながら、僧侶の皆様と「二元論を超えること」について
お話できたことが、ありがたかったです。

そして個人的には、久しぶりの沖縄の旅。
魂の栄養。
大切な友人たちと多くの心豊かな時間を過ごし、
石垣で畑作業をしたり、モズク取りをしたり。

久しぶりの畑作業に、人としての原点に戻ったような感覚になりました。

今、沖縄は辺野古を巡って大変な状況になっていますが、
現地に行かないとわからないことが本当にたくさんあると
再認識。このことは改めてまた書きたいと思います。

一方、10月に87歳(今は88歳)の父が階段から落ちて
くも膜下出血を起こし、九死に一生を得たものの、
長いリハビリ生活が始まり、年末年始は、
父の入院先である横浜で過ごしていました。

父の付き添いということで、病院で過ごす年末年始は初めての
体験。通常とあまり変わらない看護師さんたちの顔ぶれでした。

患者の体調をチェックし、不快な状態を軽減し、
できるだけ快適にいられるようにケアするという多くの作業を
いつものように淡々とこなしています。
本当にありがたいことです。

付き添いの家族としても、できるだけ看護やリハビリのお役に
立てばと通っています。

父の状況は、本人にとっても、周囲の家族にとっても、
生活が一変した大変な状況ではありますが、
同時に、多くの幸運なことにも恵まれ、大きな支えを感じます。

2016年は、どんな年になるのでしょう。

ここ数年とくに、自分の想像をはるかに超えるできごとや
出会いに彩られ、驚嘆します。

ある程度は計画しつつも、起きてくる現実の流れを見きわめ、
その流れに沿って動いていきます。

私の場合、ここ3~4年ほどは、多くの友人や身内の者を失い、
「生老病死」の「死」についていろいろ考えさせられたり、
多くのことを学びましたが、父のことがあり、今回は、
「老い」と「病い」の学びのようです。

「生老病死」は、「四苦」とされていますが、
それはチャレンジでありながら、
成長の機会を与え、可能性を広げてくれるもの。
「進化」から「深化」へ。

この一年、よい旅を!

初日の出