昨日は、東京大空襲の日。

そして今日は、祈り、そして多くの震災の体験について聴き、読み、自分自身の体験や、
被災地にいた友人・知人から聞いた話を思い起こした1日。

まだ約23万人の人が避難生活を送っていることも。

今日1日だけ考えるという訳でもないけれど、やはり311という日付の重みを感じます。
直接の被災地への影響には遠く及ばないとはいえ、
私たちの伊豆での暮らしや東京での仕事にも大きな影響があり、計画停電もあり、
放射性物質が降り注いだ日もあった日々を思い出します。

原発事故についても、現実を受け入れることができず、悪夢であってほしいと何度も
思ったことも思い出します。

それは30年近くも、原発の危険性を感じ、事故を危惧し、どう周囲に伝えたらいいかと
模索していたあげく、防げなかったショックや無力感とも関係していたのでしょう。

それと同時に、今も福島原発で過酷な作業をしている方々のこともよく考えます。

これほど考え、感じたことはないと思ったその時の考えや感覚を忘れることなく、
心に刻み、深め、活かしていきたいと思います。

今日、印象に残った言葉は、
東日本大震災追悼式の宮城県代表の方が15歳で母親を失った壮絶な体験からくる
メッセージ。

そして岩手県遺族代表の言葉。

「形あるものの復興と共に、私たちがこれからの数百年数千年先へ、
その悲しさを優しさに、その悔しさを何かを許す心に、
その後悔と自責の念を生きている私たちがお互いを思いやり助け合う心にしたことを、
伝え残していくこと。
それが、私たち日本がこの震災を乗り越えた証しとなり、
亡くなった方々への最大の敬意であると信じ、一日一日を大切に過ごしていきます。」

体験から丁寧に紡ぎだされた言葉の確かさに心打たれます。