3年前の東日本大震災のことは、心のどこかに常にあるとはいえ、
やはり今日という日は特別。

数日前、震災を特集するテレビ番組を見出した頃から
その特別な感覚は始まっていて、
映像や内容を通じて震災の体験に「戻る」、あるいは「触れる」ことは、
思った以上に自分にインパクトを与えているのに気づいた。
それは感情というレベルではなく、強烈な感覚というか。
ましてや被災地の人たちにとってはいかばかりかと思いつつ。

亡くなった人達と家族の話、
被災した人の今に至るまでの状況、当時起きていたことで
最近になってわかったことなど、
さまざまな番組を見ることができたことは、
改めて現在進行形の震災と向き合うために、
いい体験にはなったけれど。

大地震、大津波、余震、原発事故、失った多くのいのち、残された家族、仮設住宅、
地域の力とつながり、絶望と希望、愛、悲しみ、帰宅難民、計画停電、節電、
政府やマスコミへの不信、人間と自然、文明、技術・・・

多くのことが大規模に起き、今日1日で振り返ることは不可能なほど。
今日できたのはとりあえず、美しい日に外を歩き、呼吸し、祈ったこと。


トンビ